The Natural

ランディ・ニューマンが聴きたくて、BGMで流してた。彼の作品はあまり熱心に聴いたことが無い。4枚組の"Guilty"から、ほとんど聴いた記憶ないサントラを集めたDisc 4を、読書しながらBGMに流してた。
年々記憶に衰え感じる今日この頃、多くの曲でメロディと曲名が一致しない。ほとんど聴きこんでない曲は、奇妙に新鮮で、なおかつ無造作に耳をメロディが滑っていく。

そんな中、いきなり聴き覚えあるメロディがドカンと部屋に流れて、一瞬戸惑った。

本作は映画"ナチュラル"のサントラ。もちろん、この映画を見たこと無い。だが調べたら57回アカデミーのノミネート作、当時のテレビCMやらで当時、耳にしてたんだろう。記憶の奥底に淀んでた旋律が、いきなり鮮烈に思い出させる瞬間に驚いた。覚えてるもんだなあ。

この曲は84年の作品。全てシンセでシンフォニックな世界を作った。ハリウッドでなおかつランディの担当なら、予算不足でオーケストラを使えないなんてありえない。当時はテクノが一世を風靡し、生演奏がダサいと思われてた頃。勇壮なオーケストラを使うランディも、試しにシンセで作ってみたかったんじゃなかろうか。

ずしんと響く低音の鍵盤も、奇妙に上滑りする鳴りに感じる。今の耳だと。

ゆっくりと花開くような音像。シンプルなメロディが薄く明るく響く。時代が一回り、二回りした今の耳では、チープな厳かさを味わえる。今の機材なら、もう少し重厚に仕立てたろうに。新興宗教の音楽みたい。

伴奏フレーズがきらきらと響き、おもむろに金管風のシンセが高らかに轟く。柔らかく、広がりを持って。野球に興味無いし、映画を今更見たいと思わない。でも本盤は改めて全編を聴きたくなった。

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