Brides Of Funkenstein 「Funk Or Walk」(1978)

 冴えわたるP-Funk軍団の全盛期に、派生したユニットの1st。

 この時期のP-Funkは全盛期だった。リリースを見てみよう。クリントンが絡んだ盤だけで、本盤含めて以下の6枚を発表した。つまり名盤、"One Nation Under A Groove"がこの年だ。

Parliament "Motor Booty Affair"
Funkadelic "One Nation Under A Groove"
Bootsy Collins "Bootsy? Player Of The Year"
Parlet "Pleasure Principle"
Bernie Worrell "All The Woo In The World"
Brides Of Funkenstein "Funk Or Walk"

 他にP-Funk人脈では、クリントンの関与が不明だがFuzzy Haskins "Radio Active"、またQuazar "Quazar"も同じ78年だ。失速P-Funkだった83年くらいから洋楽を聴きはじめたぼくとしては、ほんの5年前にこんな時代があったとは実感できない。

 パーレットの1stもこの年。つまりアイドル的なパーレットと、ちょっとアダルティなBrides Of Funkensteinの対比構造を狙ったか。

 根底のベースのノリにファンクネスはどっぷり。しかし楽曲はむしろポップ寄りで、P-Funkの深化よりも、裾野を拡大って感じの盤。歌はヘタじゃないが、根本としてアイデンティティに欠けるため、ちょっと印象が軽い盤かな。歌わされたって感じで、必然性が滲まない。

 ただしスタッフはP-Funkの一派がどっぷり絡んでる。やたら共作名義なのはたまたまか、寄せ集めってことか。印税狙いの名義貸しまで睨むならば、どんどんややこしくなる。次世代の核となるミュージシャンへ腕試しとも読めるし。

 曲調もバラバラ。豪快なP-Funk風でパーラな(1)やファンカな最終曲(7)(逆かな?)に惹かれるが、アルバムの中盤は見事に五目味だ。(2)は"未知との遭遇"(1977)のフレーズも挿入された。ちょうど録音の直前に封切り、流行りの動きを取り入れたってとこか。
(5)はカーペンターズ的な白っぽいメロディをファンク色に染めている。
 
 迷走、ではない。イケイケなパワーを持て余し、余技めいた仕上がりか。なおスタジオの疑似ユニットではない。当時のライブ映像もYoutubeにあった。


 CD化の履歴はあるが、常にカタログに残る盤でもない。今は廃盤でプレミアつき。配信なら容易に手に入る。


Track listing:
1. "Disco to Go" (George Clinton, William Collins) 5:03
2. "War Ship Touchante" (George Clinton, Bernie Worrell, Archie Ivy) 5:27
3. "Nappy" (George Clinton, Bernie Worrell, Jim Vitti, Garry Shider) 4:29
4. "Birdie" (George Clinton, Rodney Curtis) 5:39
5. "Just Like You" (George Clinton, Lynn Mabry, Garry Shider) 9:11
6. "When You're Gone" (Gary Cooper, Ron Dunbar) 5:19
7. "Amorous" (Garry Shider, Ron Dunbar, Rodney Curtis) 4:54

Personnel:
Vocals Dawn Silva, Lynn Mabry
Bass: Bootsy Collins, Rodney Curtis
Guitars: Phelps Collins, Michael Hampton, Garry Shider
Drums: Frank Waddy, Bootsy Collins, Gary Cooper, Tyrone Lampkin, Jerome Brailey
Horns: Wayman Reed, George Minger, Danny Turner
Strings: Detroit Symphony
Percussion: Larry Fratangelo
Keyboards: Bernie Worrell, Joel Johnson
Background vocals: Gary Mudbone Cooper, Jeanette Washington, Ron Banks, Larry Demps

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