ZZ Top 「Tres Hombres」(1973)

 3rdアルバムで初の全米Top 10入り。埃と汗が煙たい痛快なブルーズ・ロックが味わえる。

 冒頭2曲のメドレー(マスタリング・ミスの偶然らしいが)できゅっと引き締め、メロウな曲からブギーへ。ブルーズを基礎としながら小気味よいロックを聴かせる。
 メンバーのみの演奏だがライブの再現性はあまり意識しておらず、ギター・リフを中心に、ソロはダビング。音色もきっちり変え、単調さを回避した。

 テクニックひけらかしではないものの、シンプルながらキャッチーなフレージングで、アンサンブルもメリハリつけてる。前のめりに走ってく痛快さと、あまり速くなり過ぎぬ適度なアップ・テンポさが美味しく味わえた。

 これは、かっこいいわ。むやみに背伸びせず、こじんまりとまとまらずにギターのダビングで、目立つところは目立たせる。バンド・サウンドながら弾きっぱなしじゃない。
 アレンジはそこかしこでブレイクやキメを入れて、メリハリつけた。プロデュースの勝利だな。もちろん、ビル・ハムの仕事だ。

 シンプルで着実なドラム、派手さと逆にしっかり低音を鳴らすベース。そこへギターが太さや歪み具合をさまざまに変えて彩る。
 ともすればビリー・ギボンズ(g,vo)のワンマンになりがちなのに。ここでは巧みにバンドの一体感を維持した。

 歌でなく演奏のほうに軸足置いてる気がする。ギターのソロやイントロにアウトロ、色々と凝ってるよ。



Track listing:
1.Waitin' For The Bus
2.Jesus Just Left Chicago
3.Beer Drinkers & Hell Raisers
4.Master Of Sparks
5.Hot, Blue And Righteous
6.Move Me On Down The Line
7.Precious And Grace
8.La Grange
9.Shiek
10.Have You Heard?

Personnel:
Billy Gibbons - guitar, vocals
Dusty Hill - bass guitar, backing vocals, co-lead vocals on "Beer Drinkers and Hell Raisers"
Frank Beard - drums, percussion

 本盤からは"La Grange"がシングルで、全米44位まで上がった。当時のライブ映像でもないかな、と検索してたら。この曲のドラム・レッスンを30分にもわたって行ってる動画あり。あとでじっくり見よう。


 これは76年のライブ映像。髭があんまり無い。


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