Larry Young 「Young Blues」(1960)

 何だか、堂々とした趣きと硬質なファンキーさの色が前作と異なる。

 前作が8/2、本盤が9/30。およそ2か月後とペース速く録音された。ドラマーとギターはそのままに、ベーシストが加わった。オルガンは足ペダルでベース弾くこともあってか、けっこう珍しい編成だ。ベース奏者が加わっての変化は、よくわからず。もっと聴きこまなきゃだめか。
 丁寧なランニング・ベースを施すことで、少し自由な展開に行きがちなドラムも、店舗・キープのくびきから離れて伸び伸びしてる気もする。

 わずか2ヶ月で何が変わった、もありゃしない。けれども前作はもっと、温かかった。本作はむしろ理知的に、整った風景が浮かぶ。タッチもちょっと違う。本盤ではまっすぐ指をおろし、ミニマルなフレーズを律儀に繰り返した。

 全7曲中、オリジナルは(1)のみと、相変わらず遠慮深げ。ゲスト的に加わったベーシストの曲、(3)や(6)を取り上げる懐の深さも前作どおり。あとはモダン・ジャズの曲で(5)や(7)を採用し、(4)はスタンダード。(2)は作曲年度がよくわからないが、リアルタイムの曲だろうか。
 ずらっと見ると、ビビッドに響く曲を無造作に並べてるかのよう。前の初リーダー作は一般ウケも若干意識したが、本盤はちょっと尖ってる。酔客に媚びるスタンダードを押さえはするが、頼らない選曲。そんな感じ。
 
 繰り返す。前作から2ヶ月で何が変わるわけもない。でも、この骨太な清々しさは何だろう。オルガンの音色も瑞々しさより、スキッと通る潔さを感じた。

Track listing;
1. "Young Blues" - 6:28
2. "A Midnight Angel" (Morris Bailey) - 2:24
3. "African Blues" (Edwards, Marshall)- 4:55
4. "Little White Lies" (Walter Donaldson) - 4:15
5. "Minor Dream" (Ray Draper) - 5:03
6. "Something New/Something Blue" (Edwards, Marshall)- 7:25
7. "Nica's Dream" (Horace Silver) - 6:39

Personnel;
Larry Young - organ
Thornel Schwartz - guitar
Wendell Marshall - bass
Jimmie Smith - drums

Recorded in Englewood Cliffs, NJ; September 30, 1960.


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