Love Never Has 2 Say Goodbye (1995)【Prince未発表曲】

 70年代スイート・ソウルのマナーで、素朴に歌い上げた。のびのび寛いでる。

 "Emancipation"のアウト・テイクらしい。アレンジは簡素で、リズム・ボックスにシンセが重ねられた。ただしデモではない。まさに"Emancipation"の時期に見られる、装飾をシンプルにまとめて、大きな効果を狙うアプローチの表れだ。

 単純に一瞬聴こえるが、録音は丁寧で凝っている。多重ボーカルだけでも、目まぐるしく表情や厚み、タイミングや和音が変わる。鍵盤やリズムもシンプルながら、オカズがそこかしこに挿入された。
 楽曲も甘いバラードを軸にして、キュートさから頼もしさまで場面ごとに色々なニュアンスを伺わせた。メロディも素晴らしく愛しい柔らかさあり。まさにフィラデルフィア・ソウルに通じる。

 "Emancipation"ではカバー曲も収録ってコンセプトあったが、"Betcha By Golly Wow!"の代わりにこの曲を収録でも・・・いやいや、"Betcha By Golly Wow!"はあれはあれで格別だしな。
 とにかくなぜ没か全く分からない、良い曲。むしろ、わかりやすい魅力を持つ。だからこそ、お蔵入りかもしれぬ。

 上に貼った動画ではVinnie Barrettに捧げた歌、とある。どこまで本当かは知らない。彼女はアメリカのSSW。73年にデビュー、数々の盤を出したようだ。日本だとあんまり印象無いな。YoutubeにもAmazonにも、これといって動画や音源が見当たらぬ。
 
 彼女のオフィシャルWebへ行くと、いろいろ情報が記載あり。
http://vinniebarrett.com/
 そしてなぜか、トップページにこのプリンスの曲がアップされている。彼女の曲をプリンスがカバーしたってこと?いっぽうで、ヴィニーの歌もしくは提供したテイクは、Youtubeやネットで情報が引っかからず。どういうこと・・・?いまいち流れがわからない。

 Prince.orgでもちょっとした議論が今年の6/17に起こっていた。
http://prince.org/msg/7/428025
 本音源が録音された(と言われる)95年の2年後、97年に彼女が自分の作曲として本作品を著作権登録済み、ということらしい。
http://cocatalog.loc.gov/cgi-bin/Pwebrecon.cgi?v1=6&ti=1,6&SC=Author&SA=Woolfolk%2C%20Gwendolyn%20H%2E%2C%201947-&PID=9_HrZ5REZyV32c9O4ozBC5ZteCjb&SEQ=20160709011446&SID=1
 
 なんかしっくりこない話だな、彼女の話題は。

関連記事

コメント

非公開コメント