Labelle 「Nightbirds」(1974)

 ラベルの大ヒット盤。特に詳しくも思い入れも無いが今、何となく聴いている。

 The Blue Bellesからラベルにユニット名を変えた4thにあたる。プロデュースがアラン・トゥーサン、リズム隊がミーターズを軸にスタジオ・ミュージシャンがずらり。ニューオーリンズ・ファンクを軸にしながら、粘っこいサザン・ソウルを展開した。
 シャウトしながらも洗練され、整いながらも脂っこい。徹底的に虚飾に染まらぬところが、彼女らの魅力か。演奏も歌に負けず、ぶいぶい押しまくるとこが美味しい。

 楽曲はほぼノーナ・ヘンドリックスの作品。だが大ヒットした"Lady Marmalade"はボブ・クリューとケニー・ノーランの作。すなわち東西の白人ヒット・メイカーへ頼っていた。なのに他の曲と遜色ないファンクネスを漂わせたのは、楽曲と言うより歌唱と演奏の勝利ではないか。(4)も同様にボブ・クリューのクレジットあり。
 プロデューサーのアラン・トゥーサンは(5)と(9)を提供した。

 ぼくは本盤、完全に後追い。つい最近、なんとなく気になって手に取った程度。プロデュースや演奏メンバーの脂っこさも、その時に知った。
 ラベルって売れ線と思ってずっと興味持たなかったが、もったいないことした。あまりサザン・ソウルって好みじゃないのだが、本盤はかっこいい。ホーンが派手にダビングされていながら、バンドと一体じゃなくダビングって感じの硬質さが妙に気になった。

 しかし今聴くと、(1)はけっこう野暮ったい。むしろ素直なポップスに仕上げた(4)みたいな洗練さのほうが時代を経た魅力が・・・ないな。(4)のほうが途中で飽きる。

 今日の気分は"Nightbird"。メロディがさほど起伏あるわけでもない。すいっと引っかかりなく通り過ぎるところもあるけれど。整った演奏とアレンジ、ハーモニーと主旋律の柔らかく丁寧な掛け合い、ゴスペル風に盛り上がりつつもコントロールされた構成。
 どこか作り物めいたファンクネスが、ちょっと胸にしみた。


Track listing:
1."Lady Marmalade" (Bob Crewe, Kenny Nolan) 3:56
2."Somebody Somewhere" 3:25
3."Are You Lonely?" 3:12
4."It Took a Long Time" (Raymond Bloodworth, L. Russell Brown, Bob Crewe) 4:03
5."Don't Bring Me Down" (Allen Toussaint) 2:48
6."What Can I Do for You?" (Edward Batts, James Budd Ellison) 4:02
7."Nightbird" 3:09
8."Space Children" 3:02
9."All Girl Band" (Allen Toussaint) 3:50
10."You Turn Me On" 4:37

Personnel:
Patti LaBelle, Nona Hendryx & Sarah Dash - Lead and Backing Vocals
Allen Toussaint - Keyboards, Percussion, Guitar, Arrangements
Art Neville - Organ
George Porter, Jr., Walter Payton - Bass
Leo Nocentelli, Rev. Edward Levone Batts - Guitar
Smokey Johnson, Herman Ernest III - Drums
James "Budd" Ellison - Piano
Earl Turbinton - Alto Saxophone, Soprano Saxophone, Clarinet
Alvin Thomas, Lon Price - Tenor Saxophone, Flute
Clyde Kerr, Jr., Steve Howard - Trumpet
Lester Caliste - Trombone
Carl Blouin - Baritone Saxophone
Clarence Ford - Alto Saxophone


関連記事

コメント

非公開コメント