マラソン・セッションの魅力

溢れんばかりの音楽を、短期間で一気に録音ってシチュエーションに萌える。ジャズで言うと、マイルスのセッションが有名だ。契約消化で一気に録音ってやつ。

マサダもそう。1と2と4、あと3の一部は94年2月20日にまとめて録音された。アウト・テイク集"Sanhedrin"(2005)にも同日の録音が5曲含まれてる。つまりだいたいアルバム4枚分くらい、ジョン・ゾーンは一日で吹き込んだ。

で、今日はオスカー・ピーターソンの話。彼にとってまとめて録音した、たぶん最多記録が59年7月14日~8月9日にかけて。
この半月程度のあいだに114曲を録音した。アウトテイクがあれば、もっと。
音源は以下10枚のLPに分けてリリースされた。

The Jazz Soul Of Oscar Peterson  (Verve MGV 8351)
Oscar Peterson Plays The Duke Ellington Song Book  (Verve MGV 2055)
Oscar Peterson Plays The George Gershwin Song Book  (Verve MGV 2054)
Oscar Peterson Plays The Richard Rodgers Song Book  (Verve MGV 2057)
Oscar Peterson Plays The Jerome Kern Song Book  (Verve MGV 2056)
Oscar Peterson Plays The Cole Porter Song Book  (Verve MGV 2052)
Oscar Peterson Plays The Harry Warren Song Book  (Verve MGV 2059)
Oscar Peterson Plays The Irving Berlin Song Book  (Verve MGV 2053)
Oscar Peterson Plays The Harold Arlen Song Book  (Verve MGV 2060)
Oscar Peterson Plays The Jimmy McHugh Song Book  (Verve MGV 2061)

メンバーはシグペンとブラウンの黄金トリオ。ディスコグラフィみてもマトリクス・ナンバーは発表順っぽく、曲順や何曲録音されたかの全貌が今一つ分からない。
作曲家シリーズをまとめて作ったって強固な意志は伝わる。ノーマン・グランツの趣味か、オスカーの溢れんばかりの創作欲かはわからない。

今まで聴いたことあるのは"The Jazz Soul Of Oscar Peterson"のみ。改めて今日、通勤中に聴いていた。やっぱ、かっこいいなー。

"ジャズ批評84"(1995)のピーターソン特集号の記事によれば、これらセッションは垂れ流しで無く、きっちりアレンジされてたという。
すると、まとめて聴きたいのが人情じゃないか。しかし廉価盤ボックスは数あれど、全部このときのセッションを併せたボックスが見当たらない・・・きっちり調査して小冊子にまとめ、リマスターでボックスにしたら面白い商品になると思うがな。


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