Paul Chambers 「Whims of Chambers」(1956)

 綺羅星の才人を集めた豪華なセッションだ。

 ソロ2作目はブルー・ノートから。馴染みの環境でじっくりと華やかなセッションを繰り広げた。録音は56年9月21日のみ。同年12月には発売と、スピーディにリリースへ至ってる。
 2管でギター入り4リズムの6人編成と幅広いアンサンブル。極上のハード・バップを仕上げた。収録7曲中、チェンバーズの自作は3曲。あとは参加ミュージシャンの曲を取り上げる。コルトレーンが2曲、バードが3曲を提供した。

 一線級のメンバーをズラリ揃え、チェンバーズはバッキングに徹した。むやみに前へ出ず我の強さよりアンサンブルを重視した。隙が無い。
 アルコでのメロディアスなベース・ソロは(6)でたっぷり楽しめる。

 各メンバーもチェンバーズを立てたか、さほど暴れない。すると本盤のように、あまり派手さは無いが、実に味わい深いサウンドに仕上がる。
 二管が高らかに鳴り、安定したリズム隊に支えられアドリブへ突き進む。安心して、わくわく聴けるジャズだ。

 ベースがぶんぶんと力強く拍頭を叩く。軽やかなシンバル・ワーク。ピアノとギターもけんかせず、調和とれたグルーヴを作った。うーん、しみじみかっこいい。
 ソロ回しも滑るように軽やかな響きで、スピーディに回っていく。

 アップテンポの痛快さが本盤で最大の魅力かな。
 個々の楽曲の聴きどころもさりながら、アルバム全体に気持ちいい空気が溢れてる。いがいとジャズ聴いたことない人のほうが、本盤を素直に楽しめるかも。

Track listing:
1. "Omicron" (Donald Byrd) – 7:21
2. "Whims of Chambers" – 4:06
3. "Nita" (John Coltrane) – 6:34
4. "We Six" (Donald Byrd) – 7:42
5. "Dear Ann" – 4:21
6. "Tale of the Fingers" – 4:44
7. "Just for the Love" (John Coltrane) – 3:43

Personnel:
Paul Chambers - bass
Donald Byrd - trumpet
John Coltrane - tenor saxophone
Kenny Burrell - guitar
Horace Silver - piano
Philly Joe Jones - drums

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