TZ 8180:Barbez "Bella Ciao"(2013)

 切ないインストのジャズ・ロックな演奏が聴ける。 

 古代ローマのユダヤ音楽を現代によみがえらせた、ダン・カウフマン(g)のユニットがBarbez。とはいえアカデミックなアプローチではない。もっと躍動的な音楽の一環として。本盤ではナチ支配のイタリア人抵抗活動がテーマのようだ。
 作曲は古代ユダヤ礼拝音楽を基礎と前置きの上で、カウフマンの名義になってる。

 TZADIKでは初登場で以降のリリースは無いが、バンドとしては02年からの活動で本盤が4thとなる。Webはこちら。http://www.barbez.com/
 ちなみにダン・カウフマン名義ではTZADIKより"Force Of Light"(2007)の発表あり。未聴がだ編成的には本盤と似てる。

 滴る切ないメロディとカッチリまとまったアンサンブルが特徴。力押し一辺倒でなく、メリハリあるアレンジで、個々の楽器を目立たせたりテンポの速い遅いで物語性を強調した。ジャズのアドリブよりも、チェンバー・プログレ的なアプローチだ。
 複雑な楽器のインタープレイよりも、ユニゾン気味で重厚に進む。
 
 テルミン奏者も含む変則コンボで7人編成のバンドのようだ。数曲でボーカルやエレクトロニクス奏者が参加した。
 (4)でのFiona Templetonは歌というより、ナレーションだ。他の曲でもスキャットなどで、いわゆる歌ものは(9)のみ。フレーズの最後でダブル・トラック風になる響きが耳に残った。

 楽曲の構造や展開の妙味に聴きどころはあるけれど。
 ユダヤ人のアイデンティティを基礎にした悲しみや怒りが根底にあるサウンドなため、聴いてどこまで共感できるかは別として。整ったインスト音楽として聴くかっこうか。

Personnel:
Dan Kaufman: Guitar
Pamelia Kurstin: Theremin
Peter Lettre: Bass
Danny Tunick: Marimba, Vibraphone, Organ, Piano
John Bollinger: Drums, Timpani
Peter Hess: B-flat Clarinet, A Clarinet, Alto Clarinet, Bass Clarinet, Contra-alto Clarinet
Catherine McRae: Violin

Guest;
Fiona Templeton: Voice (on 4,5)
Dawn McCarthy: Voice (on 6,9)
Dan Coates: Electronics
 
2011/11/14 Tzadik Radical Jewish Culture Festival でのライブ映像。

そんなフェスがあったのか・・・検索してみたが、全貌の情報はつかめず。

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