Sonny Rollins 「Complete Live At The Village Gate 1962:7/27 2nd set」(1962)

 ドン・チェリーと共演の6枚組BOXから。続けて二日目、2ndセットのようす。

 62年7月28日はCD2の2-3曲目が2ndセットの音源。2曲だけだが、演奏時間は54分弱ある。本ボックス、すなわち4日間の一連ライブの中で唯一、ロリンズの代表曲"セント・トーマス"をプレイしたのが売りだ。

 溌剌としてる。今のところ、このセットの演奏が一番いい。長尺2曲で今一つメリハリ無いステージではあるけれど。ロリンズは豪快にサックスを吹き鳴らした。少しばかり荒っぽい音色なのは、ご愛敬。
 リズムとサックスがかみ合わないのは本セットでも同様だが、なんというかノリに勢いがある。ライブの妙味を味わえる。なぜ、似たような演奏でも微妙に違うのか。

 フリーな展開だが一応両方とも、きっちりとテーマを下敷きにした演奏だ。特に"セント・トーマス"はリズム隊が明確にコード進行をキープするため、アドリブの自由度合いがわかりやすくていい。

 盛大に賑やかなリズムが、休みなく打ち鳴らされた。シンバル連打のドラムと、ひたすらブイブイとえぐるベース。この二人が気持ちいいグルーヴを作った。

 このセットでもリズムに対してホーンの二人、特にロリンズは敢えて無視するかのような譜割でアドリブをとる。けれども全く聴いてないわけじゃないし、チェリーのほうはリズムの裏へ引っ掛けるようなフレージングを多発する。
 むしろ唯我独尊のロリンズより、チェリーのほうが曲やアンサンブル重視に聴こえるほど。
 とはいえ"セント・トーマス"のアドリブ中、ロリンズの裏でチェリーがテーマをわずかにフェイクしたフレーズをぶつけたり、ロリンズがチェリーのソロに茶々を入れたりと、面白いシーンがいくつもある。

 それぞれが長尺のソロをまわして、ぐるっと緩やかに展開するおおざっぱなアレンジは本セットも同様。とはいえ個々の演奏が生き生きしてる分、楽しく愉しめた。
 "セント・トーマス"のドラム・ソロで、メロディが透けて浮かぶパターンから、どんどん崩していくさまのリズムの崩れがかっこいい。
 間違えてテーマをちょろっと吹いて、すぐさま止めるロリンズもお茶目だな。

Personnel:
Sonny Rollins:ts
Don Cherry:cor
Bob Cranshaw;b
Billy Higgins;ds

Live at the Village Gate, New York, July 28, 1962 2nd set


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