Sonny Rollins 「Way Out West」(1957)

 唐突に変則トリオで吹き込んだ異色盤。

 ブルーノートと契約にもかかわらず、Contemporaryレーベルから唐突に発表された。ベースはたぶん唯一の共演盤となる名手レイ・ブラウン。オスカー・ピーターソンとの共演で有名な彼だ。ドラムのシェリー・マンとも、このセッションが初かな?

 マックス・ローチのバンドで西海岸へツアーしたのがきっかけ。なのにローチのドラムでないところがミソ。アルバイトか遊びのセッション、かな。
 なおローチのクインテットとしてロリンズは、本盤録音の約10日後に"Jazz in 3/4 Time"(1957)を吹き込んだ。
 収録7曲中、オリジナルは2曲。ジャケット含めて西海岸の明るいムードに浮かれて、楽しんで吹き飛ばすロリンズの様子が伝わってくる。

 軽やかなノリと、ちょっとぶっきらぼうで乱暴な吹きっぷりが特徴だ。静かに刻むドラムと、粘っこくも芯の硬いベースに支えられ、テナーは幾分フレージングが甘い。特にピアノ無しにも関わらず、和音感をきっちり提示するベースが見事だ。

 テナーは音色の語尾も荒っぽく、サブトーンというよりざらついた味わいで吹き捨ててる。
 ちょっと力任せなとこは気になるけれど。アドリブそのものは伸び伸びしてる。拍頭をもやもや遊ばせたり、二拍三連でスケール大きく膨らませたりと、ロリンズは片っ端からアドリブを奔放に展開した。(4)での気楽な感じなんて、その最たるもの。

 本盤ではワンホーンながら、むやみにロリンズは前へ立たない。ベースやドラムにも見せ場を十分に与える。その意味で、あまり本盤は肩の力が入らない、気楽なジャズが聴ける。



Track listing:
All compositions by Sonny Rollins except where noted.
1."I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande)" (Johnny Mercer) - 5:42
2."Solitude" (Duke Ellington) - 7:52
3."Come, Gone" - 7:53
4."Wagon Wheels" (Peter DeRose) - 10:11
5."There Is No Greater Love" (Isham Jones) - 5:17
6."Way Out West" - 6:30
(CD Bonus)
7- I'm An Old Cowhand - ALT (43:29)
8- Come, Gone - ALT (53:39)
9- Way Out West - ALT (1:04:09)

Personnel:Los Angeles, CA, March 7, 1957
Sonny Rollins - tenor saxophone
Ray Brown - bass
Shelly Manne - drums

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