"É'mma Africa" Touré Kunda(1980)

 レゲエ風味なセネガルの兄弟バンドの、多分2ndアルバム。


 アフリカのバンドはディスコグラフィがよくわからない。一応このバンドは公式ページWikiがあった。
 デビューは73年らしい。1st"Ismaïla do Sixu"(1979)に次ぐ本盤のリリースとあるが、1stのデータがざっと検索しても出てこない。どうなってるのやら。
 手持ちにあるCDは97年にポルトガルのレーベルより再発盤。タイトルは"Les Frères Griots"と変更されてる。
 クレジットがほとんど無く、詳細はわからない。ジャマイカのパーカッションはロンドン録音、あとの録音とミックスはパリとある。
 パリはまだしも英国録音なほど予算あったのか。2ndにしてこの待遇、それなりに売れてたバンドなのかも。

 トゥレ・クンダはぼくの世代だと、なんか聞いたことあるはず。そう、サザンが"Kamakura"(1985)の頃に招聘したバンドだ。どういうしがらみかは知らないが。しかしそれ以外、特に情報はネットで見つからず。

 本盤は冒頭から緩やかなレゲエを聴かせる。Youtubeに当時と思しき映像あった。トーキング・ドラムを小脇に抱え、のびのびと歌うグリオな路線はセネガルならでは。


 メンバーだけでなく(5)では女性ボーカルをフィーチュアするなど、アルバムの構成には気を配ってる。さらに(6)はファンキーなチョッパー・ベースにシンセもかぶせるなど、セネガルの民族音楽を下敷きに西洋音楽も貪欲に取り入れた。(7)は時代を感じるシンセ・ドラムの音も。
 (8)も前ノリなロック・ビートにアフリカン・ビートを混ぜている。売れ線狙いかな。ずいぶん積極的なアプローチだ。
 全般的にサックスなどホーンもうまくアレンジへ溶け込ませた。この時代は別に民族音楽を前面に出す必要なかったかもしれないが。

 そもそもセネガルとレゲエって組み合わせも、果たして一般的なものか。ユッスー・ンドゥールに代表されるように、もっとトーキング・ドラムなどを強調したビートの思い込みあり。
 検索してもあまり解説が出ないあたり、さほどマニア評価は低いバンドなのかも。

 異文化として聴く外人的な発想だと、ざっくりとアフリカンな雰囲気を上手いこと出したほうがピュアに感じてしまう。だが実際に演奏の立場では、観光客目当てじゃあるまいし、もう少し切実な売れ線狙いや、流行りを柔軟に取り入れる貪欲さが必要なのかも。

 ともかくトゥレ・クンダは何枚かの音源が、日本のAmazonで手に入る。
 Youtubeでも近年のライブ映像がいくつかあった。左がスペインのレゲエ・フェスで07年の演奏。右はメキシコ公演らしい。年代は不明。
  

 冷静に尋ねられたら、やっぱりぼくはトゥレ・クンダよりユッスー・ンドゥールを選ぶけど。しばらくぶりに聴き返した本盤のしたたかさを記憶に残しておくべく、ちょっと感想を本稿で書いてみたしだい。
 強力なパーカッションへ耳を傾ければいいのだが。(3)の「やよー。やよー」とか、(9)の「朝うんこ~朝」みたいな、ソラミミも気になってしまう。

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