lyrical school

 アイドル・ラップを聴いてみた、って日記。

 「ガールズラップ花盛り」って記事で紹介されたら、女性アイドルなラッパー・グループ、lyrical schoolってのに興味持ち、色々聴いてみた。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1P5T23J1PUCVL015.html?ref=mixi
 そもそも歌唱力のアイドル・ソングはラップでこそ映える、ってのが持論だ。いままで開陳したことないから持論のていをなさないが。

 今のアイドルは知らんが、80年代は「アイドルの歌は下手」って言われた。ならば歌わなきゃいいじゃん、と思ったのが90年代にラップって存在を知ったとき。だからって"DA.YO.NE"(1994)は良いと思わなかったが。
 そもそもマッチョイズムが基本なアメリカのラップは、いわゆるアイドル・ラップってなかった。Salt N' Pepaもどっか、凄みがあったし。ナスティな魅力で押しても、日本アイドル流の清純、当時の言葉で言うならブリッコみたいなのが見当たらない。
 アメリカのラップで、日本流アイドル・ソングを聴いてみたくて、何枚もジャケ買いして失敗したな。あの時、Youtubeさえあれば。

 ならば日本で、その手のアイドル・ラップがあるかと言えば皆無。唯一、イメージ通りのアイドル・ラップが、これ。西原久美子"肉球みゃーみゃ"(1996)
https://www.youtube.com/watch?v=HdXYLCyTXi0
 脱衣麻雀のPS移植作、"アイドル雀士スーチーパイⅡ"のストーリーモードの一つで、エンディングに流れてた。今検索したら、Youtubeに上がっててびっくり。当時のアニメ・クレジットで見れたらベストだったが、さすがにそれはない。
 聴いてみるとわかるが、ナンセンスで、歌唱力とは別次元な魅力を追求路線が面白いなあと当時から思ってた。

 その後、日本語ラップもいろいろ聴いたけど、僕の興味はアイドル路線とは違うものを求めてたため、その後の日本ラップ事情は知らない。けれどもニコニコ動画で独特の進化を果たした、不良っぽいラップと別次元のニコラップは面白そうと思ってた。

 前置きが長くなった。lyrical school。6人メンバーかな。wikiによると2010年にtengal6名で結成、12年にlyrical schoolで活動という。けっこう芸歴あるな。
 シングル・ディスコグラフィは以下の通り。YoutubeでPVが片端から聴ける。

[Single Discography]
1st "そりゃ夏だ!"(2012年8月22日)☆
 既に2年の芸歴あると思えぬ、下手くそ・・・いやいや独特のリズム感でびっくり。アイドル・ソング風のかわいらしさ強調が、おっさんには邪魔くさ・・・いやいや眩しい。二小節のマイクリレーは目まぐるしいが、微妙にそれぞれ個性あるライムだ。

2nd "リボンをきゅっと"(2012年12月12日)☆★
 4バーズ・チェンジに伸び、個性強調ぶりが増した。一人、妙に張りのある声の人がいるな。畳みかける打ち込みビートが煩いが、結構キャッチー。いかにもなパーティ・ラップだ。

3rd "PARADE"(2013年5月15日)★
 カラオケかっピッチの甘い冒頭フレーズに驚愕した。リズム強調で、さらに声を前面に出した。歌のほうが多いな。マイク・リレーよりもダブル・トラックや掛け合い強調で、歌っぽさを強める。歌として良いのかもしれんが、ラップを期待したら違う。

4th "わらって.net"(2013年12月11日)☆☆
 EDM路線のトラックに代わった。少々たるっとしたムード。ユニゾン・ボーカルで淡々と畳みかける楽曲は、悪くない。曲としては良いな。ラップ期待だと、違うけど。

5th "brand new day"(2014年4月2日)☆☆
 やけにラップを前にミックスして、アイドル・ヒップホップ路線。これこれ。こういうのを聴きたいのよ。でも、ひっきりなしに挿入される歌シーンが邪魔。ラップを聴きたいのに。しかし長くても4バーズ・チェンジ。もっと長くラップしろよ。
 正直言うと、上の曲は途中で聴くのやめてた。飽きるんだもん。でもこれは、完走。終盤の音域がぐっと上がる場面まできちんと聴けた。

6th"FRESH!!!"(2014年7月15日)☆★
 冒頭の「ラップをするのは楽しいです」ってセリフでメゲた。楽曲としては、よけいなメロディを廃し、ラップ前面のアレンジが良い。歌ともラップとも言い難い下手くそ・・・いやいや型にはまらない節回しが特徴か。
 僕の望むアイドル・ラップはこういう路線なんだが。エコー感薄いドライなラップが小娘臭くて、どうでもよくなる。おっさんが聴く音楽じゃないのかなあ。

7th"PRIDE"(2014年10月28日)☆★
 ちょっとナスティさを出してきた。吐き捨てるような下方志向の節回しで、だいぶピッチをオートチューンでいじってるっぽい、丁寧な録音だ。
 ラップ路線としては良い。しかしもっと前作みたいなキュートな明るさが欲しい。コスプレみたいな凄みはわざとらしい。俺の好みは、バランスが難しいなあ。 

ワンダーグラウンド(2015年7月21日)☆☆★
 ぶっちゃけ、この曲が一番好みに合った。ラップがだんだん上手くなり、二小節替わりの目まぐるしいマイク・リレーと、バブル時代のディスコっぽいリズムがきれいにはまった。ただし個性がどんどんわかんなくなってきた。PVだと「あ、ここで声が変わった」とわかるが、音だけだと聴き流してしまいそう。

 PVのURLを貼っておく。頭30秒は音楽始まらないので、飛ばすこと推奨。
https://www.youtube.com/watch?v=AfcdkxuFn9s

 こういう路線の、アメリカン・ラップを聴きたい。それが僕の望み。あとは一人当たりのラップ時間を長くしてほしい。

 例えばこの曲でも、一人当たりのラップはもうちょい小節数が多いじゃない。
https://www.youtube.com/watch?v=Dmj7yT5j6Ps

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