TZ 7234:Ruins "Mandala 2000 Live At Kichijoji/Mandala II"(2001)

 最強ルインズの猛然なライブを見事に封じ込めた傑作。

 リアルタイムで一番聴いてたせいもあるが、歴代ルインズで最強のメンバーは、4代目ベーシスト佐々木恒の時代と思う。活動時期が佐々木時代は最も長く、ベースをギターのように操るテクニックと、エフェクターを駆使した多様な音使い、即興も十二分に対応でき、ついには作曲までルインズで行った。

 何らかの事情で佐々木が引退し、いまだにルインズはアローンのまま。ベースとドラムのダイナミズムとしてのルインズをもう一度聴きたいと思う。吉田がベーシストを探したりもしてたのに。結局はベースとドラムって観点での5代目ルインズはこの10年、いまだに復活してない。

 本盤は佐々木とのコンビが成熟した2000年7月12日に吉祥寺マンダラ2でのライブを、ほとんど収録した。ゲストに勝井祐二を迎えたこの日のライブは、幸いにして生で聴けた。感想はこちら
 録音はノートPCを使い、吉田が手元で操作してたと記憶する。

 曲順はほぼ、演奏順か。1stセット冒頭の"プログレ・メドレー"をカットし、大傑作で当時の最新作"Pallaschtom"(2000)、佐々木とのコンビが玉成した傑作"Vrresto"(1998)の収録曲を軸に、(1)から(7)までじっくりと次々披露される。
 ベースに連動したシンセの響き、そそり立つ二人のボーカル、手数多く止まない疾走をづつけるドラム。すべてがかっこいい。

 (8)からが2nd set。インプロも織り交ぜ、短いメドレー式に20分弱で12曲を披露した。これはノーカット、かな。
 (20)から最後までが、勝井の加わった3rd set。時間短めなので、インプロのカットがあるかもしれない。インプロも猛スピードで展開し、曲ともつかぬ高い構成が特徴だ。勝井もばりばりと演奏へ絡んでくる。

 アンコールの"SCHVOSTESS"はカット。
 
 しかし当日の様子はバッチリ追体験できる。アルバムはしめて1時間強。ほぼすべての良質部分を、見事にCDへ封じ込めた。
 佐々木時代のルインズはスタジオ作が傑作ぞろい。けれどもライブだって、凄まじく豪快だった。そのエッセンスを味わうには、本盤が最適だ。
 
Personnel;
吉田達也:ds,vo
佐々木恒:b,vo

勝井祐二:e-vln on 20-23

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