未知の世界は面白い?

「中央ヨーロッパ現在進行形ミュージック・シーン・ディスクガイド」オラシオ:監修(2014;DU BOOKS)を読んでいる。めちゃくちゃに面白い。

V4(ヴィシェグラード4ヵ国)を挙げてください。挙げられましたか?ぼくは出来ませんでした。
正解は、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーです。
では、それぞれの国を地図で指し示せますか?・・・ぼくは出来ませんでした。

馴染の薄い中央ヨーロッパの4ヵ国(あ、V4か)で"今、流れる"音楽を集めたムック的な本。いわゆるヒット曲のポップ・ミュージックだけでなく、DUブックスゆえにジャズやプログレ、エレクトロニクカやヒップホップ、クラシックと幅広い360枚以上を紹介してる。
ぶっちゃけ掲載されてるミュージシャンは全員、知らない。せいぜいイヴァ=ビトヴァを1枚、ライコー・フェリークスを数枚聴いただけ。あとは何から何まで知らない情報ばかり。
ぼくが情報に疎いだけで、こんな面白そうな世界があったのか。

まず本書の読みごたえは、単なるCDガイドに終わってない所。コラムをいくつもはさみ、V4地域への興味を促す編集を施してる。
つぎに敢えて体系立てを回避したところ。ミュージシャンを選び縦軸で歴史を語らず、ある意味、雑多に盤を紹介する。国もジャンルも脈絡なく、大まかに章立てしてあとは次々盤を並べた。だからごちゃまぜの情報が一気に押し寄せ、好奇心が盛大にうずく。

昔はこの手のガイド本見てどれを買おうか、どうやったら買うかに頭を悩ませた。
だが今は本書末尾に丁寧な説明あるように、ネット通販が相当便利になった。さらにYoutube他で試し聴きも容易になった。
すると、どうなるか。情報の奔流でワクワク感を盛り立てつつ「どれを試聴しようかな」でまず、一歩立ち止まってしまう。片端から試聴する瞬発力より「どれでも断片くらいは聴けるだろうから、どれをまず聴くか吟味しよう」と。

物凄く贅沢な話だ。そして振り返り「自分の足元を固められてるか」って気がむくむく浮かんだ。なにもV4へ好奇心飛ばさなくたって、身の回りの音楽だけで十二分に楽しめる。
だが日本だけで固まってちゃいかんよな、と言い訳もしたくなる。

とりあえず、本書は面白い。好奇心をくすぐるのに最適な本だ。

今のBGM:ベシュ・オ・ドロム
ハンガリーのワールド系バンド。日本盤も出てるし日本語Wiki記事まであったが、ぼくは全く知らんかった。

本書の解説でポリリズミックなリフっぽい表現有り、DCPRGっぽいのかな?と検索。少なくともこの2012のライブ映像では、もっとバルカンっぽい疾走させるジャズ・ファンクだった。
以下の映像は約1時間のライブ映像フルセット。マルチカメラで飽きない編集だ。プロショットかな?とりあえず40:24過ぎの曲をおすすめとして挙げときます。
ゲストのJuhász Miczura Mónikaがアラブ風味の歌をぐいぐい聴かせ、ダルブッカと鉄琴の猛烈な掛け合いに入るとこがかっこよかった。実際にはこの音楽、ジプシー(ロマ)風らしい。


これもかっこいいな。アップテンポで押しまくる。07年ブダペストでのスタジオ・ライブ。

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