10選の乱暴な感想集:2015年。

早くも12月、今年も早かった。amassで各サイトのベスト*選みたいな企画を紹介してた。いわゆるヒットチャートや、最新の曲はあまり聴かないので知らない曲ばっか。今の時代に取り残されを避けるべく、ばばっと聴いて見た。
予備知識無し、とりあえずの印象。だからこういう聴き方では、感想が辛口になってしまう。

まず、米サイトConsequence of Soundの10選。http://amass.jp/65883/ あとでもういっちょ行く。

01. Kendrick Lamar – “Alright”
 ケンドリック・ラマーはもちろん知ってる。で、これって良い曲なの?ラマーのラップは、フライング・ロータス"You’re Dead!"(2014)聴いて、狭い隙間に細かくまくし立てるセンスが凄いなーと思った。
 この曲はイントロ長いよ。とりあえず2分過ぎまで飛ばしてしまった。90年代前半のニュー・ジャック・スイングによくあった、ぴたりピッチ合わせたハーモニーをアクセントに、小気味よくまくしたてる、ラマーのラップ・センスはさすが。良い曲。
 4分以降での隙間なく埋め立てるラップのスピード感がカッコいいよね。

02. Tame Impala – “Let It Happen”
 うわー。冒頭のシンセが膨らむアレンジが、80年代ポップみたい。スパンダー・バレエか。メロディの綺麗さで聴かせる狙いだろう。マーチみたいなリズム感が、今風かね。いまいち歌が単調。うーむ。サビあたりのオートチューンが気に喰わん。

03. Jamie xx feat. Young Thug & Popcaan – “I Know There’s Gonna Be (Good Times)”
 冒頭のドゥワップっぽいハーモニーは反則よ。精髄反射で興味持っちゃう。レゲトンか、これ。マイアミあたりのパーティ・ラップで軽く聴ける。打ち込みのシンプルなトラックも良い。へにゃっとピッチ落して揺らがせるトラックのアレンジも良いね。
 ダミ声系と奇麗なシャウト系で、バラエティに富んだラップを聴かせる。
 CD買うほどじゃないが、まあ、いいんじゃないでしょうか。

04. Kurt Vile – “Pretty Pimpin'”
 カントリー・ロック寄り。爆音でハイウェイ走りながら聴く曲っぽい。大味なアレンジながら、サウンドは締まってる。線の細いしゃがれ声な歌は好みじゃないが、けっこういいな、これ。メロディが単調なんだよなあ。

05. Grimes – “Realiti”
 ケイト・ブッシュみたいなハイトーンのウィスパーは良さげ。打ち込みが前に出過ぎて、歌が埋まり気味だ。BGMみたいにサクッと聴いてしまうな。フレーズごとに歌い継ぐようにボーカルをダビングしており、歌の上手さを感じにくい。
 エレクトロ・ポップで適当に聴くなら良いかも。まあ、まあまあ。

06. Drake – “Hotline Bling”
 PVのねーちゃん見るならいいのかもしれんが、音だけで勝負しろよ。イントロ長え。途中で飛ばした。うっすらオートチューンかましたような歌声も、腰砕けな歌声も苦手。こういうソウルが今の流行りなの?イギリス風の涼しげさもないし。やだなー。

07. Sufjan Stevens – “Should Have Known Better”
 この人は知ってる。州ごとをテーマにアルバム出すはずが、いつの間にかポシャった企画倒れの人。甘やかな多重ボーカルの歌声で、フォーキーなアレンジは好みなはず。
 まあ、いいんじゃない。最後まで聴く集中力は続かなかったが。

08. Alabama Shakes – “Don’t Wanna Fight”
 ニューウェーブかっ。一回りして古臭い。トーキング・ヘッズを連想した。イントロ長いし、甲高く上のほうで滑るメロディも、落ち着かない。まあ、ぼくはいいや。

09. Titus Andronicus – “Dimed Out”
 さすがにこの歳になると、こういうポジパンは欲しくない。メロディは悪くないので、きちんと歌えばカッコいいと思う。

10. The Weeknd – “Can’t Feel My Face”
 マイケル・ジャクソンの亜流みたいだな。耳ざわりは良いけど、ピンとこない。リズムが単調なせいか。


とりあえず、この10曲で「これはスゲエ!CD買わなくちゃ」ってのは無いなあ。

ということで、米SPIN誌のほうも聴いて見た。http://amass.jp/65882/

10. Kendrick Lamar, “The Blacker the Berry”
 こっちはラマーが10位。上のとは別の曲だ。amassのリンク先は音が消えてて試聴の役に立たず。こっちのクリーン版を聴いて見た。https://www.youtube.com/watch?v=sVFjQLyNoRI
 たぶんこういう盤は、アルバムまとめて聴いたほうがグッとくる。単独だと、テクニカルなとこは興味引くけど、曲は単調に感じてしまう。上のラマーの曲より、生々しいラップだ。ぼくの好みだと、どっちだろ。選べない。どっちも面白いんだよな。

9. Death Team, “F**king Bitches in the Hood”
 これもイントロ長い。女ラッパー。4 letter wordsをまくしたてる趣向のようだ。しかしなぜ、アメリカだと蓮っ葉でナスティな女性ラッパーって構図なのかね。AKBみたいに、とことんアイドル路線だと、日本人の価値観でも楽しめるのに。アメリカ人が、日本人マーケット狙いで音作りするわきゃ無いが。ぼくは歌詞って、どうでもいいからねぇ。あまりに単調なラップが辛い。
 
8. Ought, “Beautiful Blue Sky”
 ドシラ、ドシラ、と淡々ミニマルなイントロにめげた。エレキギター入っても、やっぱニューウェーブ気味。イントロ長えよ。語り気味のボーカルは、ルー・リードの影響かな。こういうの、まだリアルタイムなルーを聴けばいいや、と思ってしまう。
 NYパンクの残滓を引きずってる。テレヴィジョンとか、あの辺も連想するなあ。

7. Tame Impala, “Let It Happen”
 これもシンセの音色が80年代ポップだなあ。フィルター加工噛ましたトラック展開や、猫撫で声で滴る、感情殺した綺麗な展開がイギリス風だ。どこの国の歌手か、知らんけど。メロディは良さげだが、アレンジに殺されてる。無機質に聴こえてしまう。

6. Kelela, “Rewind”
 打ち込みビートにうっすらソウルフル、サイケな香りを漂わすこのアレンジは、はっきり言って好み。今はぱっと聴いたためメロディ構成や頭に入らないが、じっくり聴いたら気に入るかもね。
 今はハイトーンな歌声と、打ち込み低音の両極端な音配置にスカスカ感を感じてしまった。中域も欲しい。サビでぐっと低音ハーモニーが出るので、それでメリハリかな。

5. The Weeknd, “Can’t Feel My Face”
 さっきの10位、感想は変わらず。この歌い方、マイケル以外の誰かに似てるな。ええと・・・ああ、そうか。ユッスー・ンドゥールの下手くそなカバーに聴こえるんだ。

4. Jamie xx feat. Young Thug & Popcaan, “I Know There’s Gonna Be (Good Times)”上の3位。ダブるので、感想は割愛。 

3. Fetty Wap, “Trap Queen”
 ギャングスタじゃなさそうだが、どっか不穏なラップ。今回聴いた何曲かのなかで、これが一番素直に聴けた。打ち込みの細かいビートはアフリカンな躍動感と思う。拍頭のシンセと対抗するように、裏拍からぐいぐい攻め立てるラップも良い。
 経歴知りたく、検索してみた。ニュージャージー出身の24歳、若手か。この曲そのものは昨年発売、全米2位。売れるのは、わかる気がする。小気味いいもの。

2. Courtney Barnett, “Pedestrian at Best”
 リフがキンクスかと思った。ロックなアレンジに女性ボーカルがポエトリー・リーディング風に乗っていく。たぶん熱烈なファンもつくと思うが、ぼくはちょっと趣味と違う。

1. Justin Bieber, “What Do You Mean?”
 名前はそりゃ、知ってるさ。ビーバーかあ。うーん、まあ、売れてるよね。このオートチューン声がまず苦手。ぼくはいいや。ただ、このハウス風で静かなトラックは気持ち良い。ボーカルが邪魔だな。インスト版をテクノとして聴きたい。

うーん、こっちもやっぱ完走で最後まで聴けず。しいていうなら、3曲目のFetty Wapかな。ラジオとかで繰り返し聴いて、耳に焼き付けないとだめだな、ヒット曲は。

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