TZ 7701:Xtatika "Tongue Bath" (2001)

 韓国風味のゴシック・パンク、かな。民族アイデンティティを意識しつつ、西洋文化の混在を狙った。アート寄りなスタイルで、この手のは音盤よりもライブのほうが楽しめそう。

 Xtatikaは調べた限り、本盤のみを残したようだ。リーダーのHaena KimはTora Brevaと名義を変え2010年までバンドを活動。今はTora Kimに名義を変え、女優業に転身のようだ。
Tora Brava名義のライブでニルヴァーナのカバー風景とTora Breva出演CMを貼っておく。Xtatika名義のライブ映像はYoutubeで見つからなかった。
 

 後述のようにこのバンドはHaenaがVoとPerを兼任、さらにPerが二人とベース一人の変則的な編成だ。メロディ要素はボーカルとベースが作るが、ほとんどその場のノリで音が作られてるかのよう。即興では無く、きっちり曲になっているけれど。
 パーカッションが朝鮮の伝統楽器、ケンガリやチン、チャングにプクなどを使用する。ティンシャはたぶんチベット・シンバルのこと。 Bowlsはチベタン・シンギングボウルのことか。

 つまりチベット・朝鮮文化を前面に、アメリカ人にとってはエキゾティシズムや幻想性も付与するアプローチ。さらにエキセントリックな女性ボーカルも乗っかり、奇妙で前衛ムードを漂わす格好だ。ケイト・ブッシュあたりからの影響も感じた。

 アイディアを主軸に次々展開し、おそらく理論や統一コンセプトは無い。リーダーのHaenaのカリスマ性が表現主体ではないか。音楽の追求すなわちリズムの強烈さやテクニカルな凄さではなく、むしろ混沌の色合いを観念的に展開した印象を受けた。
 したがってハマると楽しめるはず。ぼくはこういうおどろおどろしさは、少々苦手なのだが。

Personnel:
Bass, Electronics [Ebow] - Masaki Yamagata
Percussion [Changgo, Kwenggari, Tinsya] - Kyungwook Jung
Percussion [Kwenggari, Tinsya, Puk, Bowls] - Vongku Pak
Producer, Written-By, Vocals, Percussion [Kwenggari, Tinsya] - Haena Kim
Recorded By, Mixed By - Martin Bisi

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