TZ 7070:Wadada Leo Smith "Red Sulphur Sky" (2001)

 前衛図形譜での即興トランペット・ソロ。

 70年代前衛ジャズの大物トランぺッターらしいが、この分野をほとんど聴いておらず今一つ思い入れが無い。TZADIKにも何枚も吹き込みあるが、本作は完全独奏ソロとし、初の録音だそう。

 コンポーザー・シリーズの常として、ライナーに楽譜掲載があり。図形譜の一種で、流れや音の高低らしきものが、ごくあっさりと記載された。これを元に即興で膨らませていくスタイルのようで、掲載譜を見ながら音を聴いても、どこを演奏かサッパリわからない。

 となると演奏は譜面に縛られる形式を持ちつつ、聞き手はそのドラマティックさに同期できねば置いてけぼりの危険性ある。即興ならではの生きざまやダイナミクスに欠ける、非常に第三者的な演奏になるためだ。

 率直な所、ぼくは本盤には馴染めていない。音の高低や大小、フレーズめいたものが断片で現れては消え、楽曲の流れに沿えなかった。むー。もっと聴きこめば別かもしれないが、そんな気になれない。(4)のように、曲がりなりにもメロディアスなら、まだ別だが。

 無秩序でノイジーな即興でも平気だし聴けるが、イデオロギーや理屈を内包した演奏はどうも苦手だ。

Personnel:
Wadada Leo Smith:tp


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