TZ 7326:Masada "Live In Middelheim 1999" (1999)

 Masada未体験の人に、自信持って薦められる一枚だ。
 マサダのTzadikライブ第三弾で1枚モノのCDは、ベルギーはアントワープでのライブ。夏のフェス、Jazz Middleheimでの公演か。

 冒頭のMCからして、いきなりカッコいい。オランダ語と英語を重ね、しだいにテンション上げてメンバー紹介する。そこからはじける演奏も、いきなりハイテンションの疾走っぷりだ。
 ラジオ用の音源らしく、録音もバランス良い。生楽器のマサダだが、ベースもしっかりと聴き取れる。
 
 全11曲、数分の短めから13分近くの長尺までバラエティに富んだ構成だ。録音も発表も1999年。8月に録音し11月に発売と、まさにリアルタイムで発売された。
 選曲も生き生きしてる。正典本編の後半アルバムに収録された曲を中心に演奏しつつ、初期の盤からも選ぶ。

 バランスとりつつ、リアルタイム性を意識したセットリストだ。さらに当時はサイド・ユニットでしか聴けなかった、"Sippur"のMasadaバージョンを取り上げたのも、この時点では目新しかった。 

 溌剌と盛り上がる、良質なMasadaの様子が伝わってくる痛快な盤。全員がメリハリを自在に効かせ、緩急もアンサンブルも抜群の一体感だ。ソロ回しみたいなお約束は皆無。矢継ぎ早に各人が音を繰り出し、しかもうるさくない。するっと引くとこは素早く動く。

 切なさとスピード、双方がバランス良く絡んだ大暴れのライブだ。ぼくはたっぷり12分の尺を取って、奔放に炸裂する(8)に惹かれるけど。他にも本盤は、名演が一杯。
 非常に分かりやすく盛り上がるバンドなだけに、世界中で引っ張りだこ。たぶんゾーンは芸人としてウケても、だんだんMasadaに飽きて来たんだと想像する。だが本盤ではまだ、演奏が燃えてると思う。

Personnel:
John Zorn - saxophone
Dave Douglas - trumpet
Greg Cohen - bass
Joey Baron - drums

 なおゾーンは2011年8月13日にも本フェスのメインステージで、Masada (half) Marathonと銘打ちMasada Sextetを含む各種セッションを繰り広げた。
Saturday 13 August MAIN STAGE
15:30 - 16:45
John Zorn’s Book Of Angels
17:30 - 18:45
Uri Caine Solo / Mycale
19:30 - 20:45
Bar Kokhba
21:30 - 23:00
Masada Sextet


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