TZ 8302:Shanir Ezra Blumenkranz "Abraxas: Book of Angels Volume 19" (2012)

 アルバムごとに異なる編成で第二期Masada"The Book of Angels"の316曲を演奏するシリーズ、第19弾はShanir Ezra Blumenkranzのユニット。

 Shanir Ezra Blumenkranzはベースやウードの奏者が立ち位置。本盤ではギンブリを弾いている。モロッコの3弦楽器。灰野敬二が弾いてるの見たことあるかも。

 とはいえShanirは民族音楽とは逆ベクトル。ベース風にこの楽器を演奏して、本盤ではがっつりギター・ロック風のジャズに仕立てた。

 ShanirとTZADIKの絡みは、シロ・バティスタのBanquet of the Spiritsや、Daniel ZamirのSatlahなどに参加など。ジョン・ゾーンの映画音楽でも何枚も参加してる。彼のソロ名義だと、"In Search of the Miraculous"(2010)や"Mount Analogue"(2012)にクレジットあり。

 本盤では楽曲は完全に素材。例によって他の同シリーズで聴けないゾーンの新曲が並ぶ。
 ときにアラビックな風味など漂わしても、基本はハードで前のめりの剛腕ロックな耳ざわりだ。なにせエレキギター2本にドラムがサイドメン。賑やかったらない。
 もとは本盤参加が切っ掛けかな?本シリーズ副題のAbraxasをバンド名にして、"Psychomagia"(2014)の録音まで展開した。こちらも全曲、ゾーンの作品を演奏してる。

 全員がタイトな演奏で、片端からソロをぶちまけるのが魅力だ。しゃきしゃきと小気味よく場面展開やユニゾンのリフもバラ撒く勇ましさがカッコいい。逆に本盤でギンブリを弾く必然性がいまいち。ベースでいいじゃん、とも思う。
 エレクトリック・マサダをシンプルにした印象。逆にMasadaの二本のフロントが自在にソロを絡ませるスリルとは違う。もっと肉体的に、スピーディな炸裂を狙った。むしろShanirと二人のギタリスト、って構図かな。

 ライブ映像もYoutubeでいくつか聴ける。
 

 

Personnel:
Shanir Ezra Blumenkranz - gimbri
Aram Bajakian, Eyal Maoz - guitar
Kenny Grohowski - drums

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