"サムライ・ニッポン・ブルース"(2004)AKETA Schuricht Ocarina Ensemble

 明田川荘之は継続する。オカリーナをフィーチュアしたアケタの店30周年ライブより。

 ほのぼのながら、がっつりジャズの盤だ。

 前作"Live in Netherlands"が04年4月の録音で、リリースは確か同年秋ごろ。
 "パーカッシブ・ロマン"が先立つ04年3月の録音で、同年10月の時点でリリースあり。
 本盤は同年5月に録音、同年12月26日昼にはレコ発ライブが行われた。なおレコ発のライブ感想はこちら
 とにかく04年はアケタの店30周年を記念してか、録っては出し、怒涛の一年な印象だった。

 本盤はオカリーナ奏者6人を加えたアンサンブルだが、選曲はがっつり明田川節。特に(1)や(3)は当時のライブで何度も演奏された新曲で、CD化は本盤が初となる。
 (3)はオカリーナの響きが、メロディの寂しさをひときわ強調させる効果的な演奏だ。吹きすさぶ風を連想した。

 オカリーナの複数演奏は、ひときわ素朴なムードが漂う。けれども明田川はベースとピアノだけバックに据えビートを希薄にして、飾りっ気無しのアレンジを採用。オカリーナを全面に出しながらも、がっつりスイングするジャズを見事に提示した。

 明田川としては変化球のアレンジ。けれども手に馴染んだオカリーナの響きを最大限生かし、ふくよかな音像を創る。オカリーナ隊はあまりシャキッと揃わせず、微妙に震えるオカリーナのユニゾンは奇妙な揺らぎを作った。さらにソロは自らのピアノを軸にして、オカリーナ隊をリフをメインに据える。
 従って明田川の色合いが、より濃く抽出の盤となった。明田川のオカリーナ・ジャズとして、ひときわ涼やかにしてグルーヴィなサウンドだ。

<収録曲>
1.サムライ・ニッポン・ブルース
2.餃子ブルース
3.ザ・クルエル・デイズ・オブ・ライフ
4.アルプ
5.孝の鹿
6.越後の乳配り(incl.三階節)
7.アイ・クローズ・マイ・アイズ
8.若き蒙古

Personnel:
AKETA(p、オカリーナ) 
帆足たか子、小山京子、山本千恵子、土屋孝彦、高橋康廣、橋倉千秋(オカリーナ)
鈴木克人(b)

録音:2004/5/1 アケタの店ライブ

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