TZ 7364:Secret Chiefs 3 "Xaphan: Book Of Angels Volume 9" (2008)

 アルバムごとに異なる編成で、Masada第二弾の全316曲を演奏するシリーズ"The Book of Angels"。第9弾はSecret Chiefs 3 が起用された。

 ジャズでなくプログレ・ファンのほうに親和性あるサウンドだ。

 サンフランシスコ拠点で中心人物はTrey Spruance。インドのポピュラー音楽を基軸にスラッシュやファンクなども混ぜるごった煮バンド。96年頃から盤を発表してきた。
 TZADIKから単独アルバムは本盤のみだが、2013年のジョン・ゾーン生誕60年祭ワールド・ツアーへは帯同など、じわじわ関係を詰めている。

 ユダヤ音楽との親和性は不明ながら、確かにインドっぽい旋律や安っぽいシンセの響きは奇妙なエキゾティシズムがあり。全員が同時演奏でないかもしれないけど、後述のように大編成の様相だ。
 ライブ映像みると、フード付き衣装で神秘的なおどろおどろしさがステージ・スタイルらしい。

 
 本盤ではバンド・メンバーとして8人編成。ゲストでハープ、チェロ、クラヴィネットの3人を招いた。アドリブ要素もあるが、基本は構築されたアンサンブル。インド風味が脱力もしくは下世話な響きを感じさせる、プログレっぽい仕上がり。ガレージ・サーフっぽい場面も。

 演奏は抜群で、タイトなアンサンブルが痛快だ。基本はギターが前面に出るが、決して唯我独尊では無い。バンド・アレンジ全体に目配りして、サイケ・ロックなアレンジを施した。アメリカのバンドと一聴してわからぬ無国籍ぶり。

 選曲は全て本盤のみで聴ける作品ばかり。1~2曲、既発のものをこのバンドのアレンジで聴いて見たかった。逆に本盤で聴けるメロディはすっかりインド風味に溶かされており、クレヅマー路線での再アレンジも興味深いのに。
 
Personnel:
Trey Spruance - guitars (baritone guitar, electric guitar, bass guitar), piano, organ, percussion, autoharp, synthesizer, production, recording, mixing
Anonymous 13 - voice, viola
Rich Doucette - sarangi
Timb Harris - violin, trumpet
Shahzad Ismaily - bass guitar
Jai Young Kim - B3 organ
Jason Schimmel - guitar, recording
Ches Smith - drums, congas

Special Guests
Monica Schley - harp 
Tim Smolens - cello, upright bass, recording
Adam Stacey - clavinet


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