TZ 7358:The Cracow Klezmer Band "Balan: Book of Angels Vol.5" (2006)

 異なるアレンジでアルバムごとに変化するMasadaの第二弾、名付けて"The Book of Angels"。第二弾の全316曲を演奏するシリーズの第5弾はクレズマーの演奏バンドだ。 

 クレズマーをジャズに仕立てたMasadaのコンセプトを一週ぐるり巡らせて、クレヅマー演奏側からMasadaへアプローチした。
 このバンドは97年結成で、TZADIKとも関係が深い。以下のディスコグラフィーの通り何枚もソロをTZADIKから発表。さらに
 またジョン・ゾーンの楽曲を演奏する盤"Sanatorium Under the Sign of the Hourglass"も前年に発表した。http://tel1400.blog.fc2.com/blog-entry-267.html

[TZADIK Discography]
2000:"De Profundis"
2001:"The Warriors"
2003:"Bereshit"
2005:"Sanatorium Under The Sign Of The Hourglass"【本盤】
2006:"Balan (Masada Book Of Angels Volume 5) ?"
2007:"Remembrance"

 本盤では弦楽四重奏をゲストに招く。アンサンブルは複雑で、ソロ回しめいたところもあるが、全体が絡み合うダイナミズムのほうが先に耳をつかむ。弦楽四重奏も加わった分厚い響きの中、バヤン(アコーディオン)と弦を中心の、甘くやわらかなアコースティックの音色が柔らかく香り立つ。

 演奏はタイトだがテクニック一辺倒ではない。メロディを大切に捕まえ、穏やかだが素早く拡大していく。クレヅマーへ親しむほど、このサウンドは耳へ馴染むだろう。
 マサダのもつ鋭さやスピードは、本盤ではむしろ抑えられている。旋律を奔放に拡大し、操る自由度を本ユニットは拡大し、膨らませた。
 本盤で演奏曲は他のシリーズとダブっていない。だけど1~2曲、違うアレンジでも聴いて見たかった。

Personnel;
Jaroslaw Bester: Bayan
Oleg Dyyak: Percussion
Wojciech Front: Double Bass
Jaroslaw Tyrala: Violin
Jorgos Skolias: Vocal
Ireneusz Socha: Computer Instruments

Special Guests

DAFO String Quartet
Anna Armatys: Cello
Danuta Augustyn: Violin
Justyna Duda: Violin
Aneta Dumanowska: Viola


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