TZ 7354:Sylvie Courvoisier / Mark Feldman "Malphas: Book of Angels Volume 3" (2006)

 アレンジをアルバムごとに変化がコンセプト。Masada第二弾"The Book of Angels"の316曲を演奏の、シリーズ第3弾はバイオリンとピアノの競演。

 多弦奏法バリバリかもしれないが、聴いてて弦の数が多すぎる。本当に一発録り?弦はダビングしてるよね、これ?
 リフを弾きながらソロを自在に取る音楽は、玄妙だが一度に全部の音を出せるとは、信じられない。オクターブ離れた音程をこんなにバイオリンって、自在に出せるもの?

 Book of Angelsの第二弾は、ジョン・ゾーンの意向によるバンド編成がゆえのプラスティックな堅苦しさを感じた。しかし本盤こそ、単なるセッションなはずなのに。奏者の凄まじいテクニックに惹かれて溺れる。
 まずバイオリンが耳を捉えるが、猛スピードで指が回り続けるピアノもたいそうなテクニシャンだ。

 明るく軽やかなタッチの鍵盤は、変幻自在。ロマンティックな美しさを基調において、パーカッシブな抽象性から淑やかな旋律使いまで幅広く魅了する。
 Sylvie Courvoisierはソロも含めて多数のTZADIK関連盤がある。それ以外にも膨大な録音があるようす。本当に凄いピアニストだ。

 完全即興では無く、かなり演奏はゾーンの意向を尊重してる感あり。例えば "Katziel"。跳躍の激しい現代音楽コラージュっぽい楽想は、中間部にこそ即興的なアプローチはあるものの、かなり譜面がしっかりありそう。
 なお収録曲11曲のうち、"Rigal"が、後に本シリーズ12作めで再演された。

Personnel:
Sylvie Courvoisier: Piano
Mark Feldman: Violin

 このデュオでMasada:The Book of Angelsのライブ映像もあり。さすがにゾーンも、この名デュオを一回限りで終わらせるのは惜しく思ったか。これは2010年にパリの映像。
 演奏は本盤の1曲目だ。テーマをきっちり演奏し、すぐさまアドリブに雪崩れる。音が悪いけど、バイオリン一挺で複雑な和音を出してるようにも聴こえる。


 こちらは2014年1月11日、NYのWinter Jazzfestでの映像。ジョン・ゾーンとは無関係に、完全フリーっぽい抽象的な演奏。これも幻想的で良い。


 07年のフランスでのライブ。すると、本盤以前からデュオとして二人は活動してたの? Wikiを良く見たら、この二人は夫婦らしい。なるほどね。




関連記事

コメント

非公開コメント