古本即売会に行く

風邪気味。外の空気を浴びれば治るかと思ったら、ますますひどくなった・・・。さっきまで寝てた。もう今日は寝る。
日記だけ書いておこう。「古本屋へ行ってきた」

最近、古本を買うのはめっきりAmazon。買いたい本が安いから買おう、の考えだった。さもなきゃブックオフ。これではいかん、と一念発起。古本即売会へ行った。自分のアンテナに無い、無秩序な情報に触れたい。好奇心をリフレッシュしたい。それが目的だ。

ほんとなら開店一番に飛びこまないと、この手のイベントは楽しめない。でも、そんな体力もない。風邪気味だし。昼前にぶらっと行った。

掘り出し物探し、って発想の古本探しはしない。そもそも古本の価値は下がってる。これ以上、上がることもあるまい。希少性って溜めこんでも仕方ない。誰に還元するわけでもなし。全巻揃い狙いで端本追っても、儲かりもしなければ手間に見合うこともない。

あくまで目的は好奇心。手ごろな値段で興味深く、今でも古びず絶版で簡単に手に入らぬ本を探そう、と行った。古本屋で最近の本を数割引きで買っても、いまいちスッキリしない。それならブックオフ行ったほうがマシだ。

高円寺の西部古書会館は、数年前に初めて行った。「古書籍商業協同組合での古本即売展」って重々しい字面に構えたが、要するに古ぼけたビルのフロアに本が積んであるだけだ。だいたい、本に敬意が無い。安いのはガレージ前にどさっと置いてるだけ。ほこりまみれ。

前に行ったとき、まさに希望通りの本が手に入った。ジェームズ・ミッチナー「センテニアル」(1976:全3巻)。当時のベストセラーらしい。アメリカの歴史を通年した小説で、びっちり二段組み。たしか一冊200円。読み応えあるな、と期待して買った。途中で断念、まだ棚にある。いつかは読むぞ。内容の解説は、たとえば以下のURL。
http://www.mars.dti.ne.jp/~saitota/book1209.htm

今回の棚も、玉石混交。雑多な棚で売れそうにない本がバサバサ並んでる。いわゆる町の古本屋で見る、格調ある黒っぽい棚の雰囲気じゃない。売れ残りを適当に並べたような。高田馬場ビッグボックス前で、以前は良くやってた古本市に近いが、もっとひどい。高田馬場の方は、一応商品っぽい棚だった。この西部古書会館のほうは、誰が買うんだってモノばっか。

だけどそんな無造作さが良い。あと、棚が少ないのもありがたい。せいぜい数十本。前に所沢の古本市行ったら、広くて見るのに往生した。
しかし本が少ないってことは、買いたくなる本が無いってこと。そもそも二日目で、美味しい本は掻っ攫われ済だ。棚をぐるっと廻っても、好奇心くすぐるものが無い。

クリスティの早川文庫21冊くらいを一式で1000円ってのが、床に転がってた。いちおう安い。でもなんか違う。それなら図書館で良いよな。
蘭光生の「SM博物館」(1972)があった。この名義でSM小説を80-90年代で大量に書き、式貴士でエロティックなSFを80年代に何冊も書いた。やたら長いあとがきも含めて、面白かった。これは読みたい。しかし値段が3千円。たけえ。

マイルス・デイビスが表紙の1976年の卓上カレンダーあり。ジャズの同人グループが出したものらしい。希少だし面白そうだが。買ってどうするのよ。
90年代に出た"ジャズ批評"の端本があった。500円か。まあまあだが・・・なんか食指が動かない。

でも、せっかくだからなんか一冊買いたい。安本のほう見て、創元SF文庫の古い奴が転がってた。パラフィン紙に包まれた綺麗なモノなのに100円。今はもう、そうなんだよなあ。古本が安いのは有難いが、ありがたみも無い。
もうちょい違うのが欲しい。棚を二回りして、福島昌美「新版SFの世界」(1976)を手に取る。500円。これにするかなあ。

目当ては「高くない」「今は絶版で手に入りづらい」。ふっと横にある本を見た。
「タイ文字を創れ」福居浩一:著(1996:化学同人)・・・面白そうだな。
副題が「発展途上国言語の技術書出版始末記」。タイで技術書を出版にあたっての回顧談みたい。2段組びっちりで700頁。悪くない。大阪出張で新幹線移動のお供にちょうどいいボリュームだ。これにしよう。

値段は800円か。そんなもんだよな、と納得して本屋を出る。昼めし食いながら携帯で、Amazonに出てくるか調べてみる。
出てきた。・・・1円販売か。しめて251円で買える。・・・・・・そんなもんだよな。
http://www.amazon.co.jp/dp/4759800530

悔しいので古本屋を何点か回ることにした。高円寺はガード下の都丸書店。棚を見ても格調が高い。そうそう、古本屋の棚ってのはこういうもんよ。しかし興味を引く本が無い。
荻窪に移動。ささま書店に行くつもりが、すっかり忘れてた。岩森書店と竹中書店を覗く。やはり格調高い棚だ。欲しい本あるが、高い。しかしこういうきちんとした街の古本屋の書棚は、小宇宙ができている。手を伸ばすのが心苦しい。

方向を変えて象のあしへ。そこそこ面白い棚だが、ちょっと買いたい本が見つからず。諦めて帰ることにした。歩いたせいかな。どんどん頭が悪く、いや痛くなってきた。やっぱ風邪だ。と、今まで寝てたしだい。

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