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予想以上に面白かったイギリスのピアノ・トリオ。アコースティックなジャズのはずだが、2nd アルバム"v2.0"(2014)はフォークトロニカやプログレの香りも感じた。

パシャパシャと乾いてるが小気味よいドラムに、無骨だが流麗なベース。ピアノはきれいに鋭く鍵盤を叩く。
このライブ音源だと、普通のアグレッシブなピアノ・トリオと感じる。黒人的なファンキーさは無く、どこか涼やかで軽快なノリだ。

だが"v2.0"収録曲"Hopopono"のプロモビデオを見ると、奇妙さが伝わってくる。 

そもそもピアノ・トリオのジャズでPVあるってのが異様だが。サウンド的にはピアノの左手とリズム隊が産むグルーヴが、基本的に延々と続く。ピアノの右手はかろうじてソロを取るが、リフと区別がつかない。てか、ビデオ見て思ったが、高い単音のリフってダビングだよね?

生演奏のダイナミズムを放棄しつつジャズの味わいを残し、それでもアドリブが主体じゃない。サンプリング文化を基調のさまがユニークで刺激あり。

"v2.0"収録曲では"One percent"が顕著だ。つんのめるビートをユニゾンで突っ走るスリルも味わえる。いわばDJのスクラッチ。これを生演奏で再現するアプローチが面白かった。
さらに単音を叩きつける場面も。まるでCD-Jで瞬間をサンプリングし、ループさせる音っぽい。凄いセンスだな。単数拍子をテンポ上げながら叩きつける、爽快さがたまらない。

この曲、ライブテイクがYoutubeにあった。生演奏だとジャズ色が強いんだよな。
3:40あたりからエンディングの変拍子も、ばっちり合わせてる。

ちなみに本人たち、あまりジャズに拘ってないのかも。"Shock and Awe"ではアンビエント・ノイズっぽいバラードを聴かせる。フリーというより音響系の路線って感じた。

ライブだと印象変わると思うが、アルバムだと異形な香りを漂わせる。そのあたりがジャズに加えプログレやフォークトロニカっぽいな、と思う。

最後にこの曲を。1stアルバム"Fanfares"(2012)に収録。線画アニメが素朴で優雅な魅力あり。


ちなみにジャズとエレクトロの融合って前から色んなミュージシャンが言われてたらしい。
ジャズトロニカって言葉あるのかな、と検索したらこんなページを見つけた。
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