TZ 7322:Masada "Live in Jerusalem 1994"(1999)

 「すべてがぴったりフィットし、成層圏まで音楽が飛んでった」と帯に記載ある、Masada初のイスラエル公演を収録の2枚組。


 TZADIKからMASADAライブ集の2作目でリリースの本盤は、発売時点で5年前にさかのぼる94年の公演。収録日その他の詳しい録音クレジットは記載無い。選曲はオーソドックスで第一期スタジオ盤の1~3に収録曲を中心に選び、特に珍しい選曲は無し。
 
 帯ではMasadaの最高作、みたいな記載あり。宣伝文句とかなり割り引いたとしても、たしかに本盤は緩急のバランスが素晴らしい。激しさとゆったり寛いだテンポの併存が、傑作ライブになった。
 凄腕4人だから、別に本盤のみが至高と決めつけるつもりはない。常にハイクオリティがMasadaだと思う。敢えて本盤の特徴を探すならば、管二本のピッチがぴたりと寄り添ってるところ。
 
 整ったピッチ、とはチューニングの意味では無い。アドリブの呼吸がひときわ見事ってこと。即興なゆえにチグハグさの危険をはらむ二管編成ながら(実際は、Masadaならほとんどありえないことだが)、本盤の演奏は跳ねるも流れるも一丸となっている。破綻無く、きれいにまとまった。

 フリーに二人がはじける場面すらも、ぴたりと二人が吸い付いた。リズム隊のグルーヴと溶けて精妙なアドリブが詰まった盤だ。むしろ尖り具合がきれいすぎて物足りないくらい。それと録音バランスの意味で、ベースがすごく埋もれてるのも残念。
 
Personnel:
John Zorn: Saxophone, Composer
Joey Baron: Drums
Greg Cohen: Bass
Dave Douglas: Trumpet


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