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Ashford & Simpson 「I Wanna Be Selfish」(1974)

 溌剌とした雰囲気が明るいアルバム。

 アシュフォード&シンプソンの2ndは最初こそじっくりと始まるが、アップテンポの曲を多めに配置して前のめりなアルバムだ。
 A5とA2がシングルとなった。このデュオらしいダイナミックで生き生きしたメロディが楽しい。そして華やに伸びるヴァレリー・シンプソンの歌声の上手さと、喉を詰め気味で焦げ茶色に歌うニコラス・アシュフォードとのコンビにも心を動かされる。

 あまり派手でキャッチーな曲は無いけれど、個々の楽曲は噛みしめるほどに味わい深い。
 弦やブラス、女性コーラスで飾ってはいるけれど、基本的にはコンボ編成のサウンド。アレンジは前1st"Gimme Something Real"(1973)と同じくポール・ライザーが担当した。
 演奏メンバーもほぼ同じ。ベースにフランシスコ・センタノや、ギターでコーネル・デュプリーなどが加わった程度。
 前作を踏襲しつつ、少し毛色を変える程度に変化は抑えた。
 
 このアルバムは聴くたびに、気になる曲が変わる。アップテンポの賑やかさに惹かれたり、しみじみと歌い上げるA4みたいなバラードで歌のうまさに聴き惚れたり。
 アップとスローがいい塩梅で並んでおり、流れが滑らかだ。
 特にパンチ力ある曲で始まる、B面の構成が素晴らしい。ロマンティックで大胆な二人の歌声を、生き生きした演奏が支えて聴きごたえあり。
 

Track list
A1 Spoiled 3:00
A2 Everybody's Got To Give It Up 3:27
A3 I Wanna Be Selfish 3:13
A4 I Had A Love 4:41
A5 Main Line 3:13
B1 Ain't That Something 2:27
B2 Don't Fight It 2:30
B3 Ain't Nothin' But A Maybe 3:45
B4 Over To Where You Are 4:10
B5 Take All The Time You Need 5:07

Personnel:
Written-By, Producer - Ashford & Simpson
Vocals [Voices] - Ashford And Simpson, Hilda Harris, Joshie Armstead, Raymond Simpson

Arranged By - Paul Riser
Bass - Francisco Centano, Robert Kreiner
Congas, Percussion - Ralph MacDonald
Drums - Andrew Smith , Charles Collins
Electric Piano - Frank Owens, Leroy Pendarvis
Guitar - Cornell Dupree, Jerry Friedman, Keith Loving Illedge
Percussion - Dave Carey
Piano - Valerie Simpson
Saxophone Solo - Seldon Powell

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