ラップの聴きどころ

未だにラップをきちんと聴けて無い。歌詞を追い、人間関係をつかみ、声からドラマを引き出す。ソウルよりもラップの方がよほど、背後の知識を必要とする。とりあえずビート聴いてカッコいいなーと思うだけで済ませたいのに。

先に言うとぼくはなぜか、たいがいのラッパーが同じ声に聴こえる。ウータンですら聴き分けがロクに出来てない。そもそもラップをたいして聴いて無く、トラックしか耳へ行ってなかったきらいあり。ラッパーの声の違いを意識し始めたのって、つい最近だ。

ということで"Ruckus In B Minor"Wu-tang Clan(2015)。歌詞サイト見ながら聴いてたら、いろいろ感慨深いマイクリレーだったのね。きっちりとフルメンバー体制だ。

この曲は7年ぶり6thアルバム"A Better Tomorrow"の1曲目。そもそもこの盤、デビュー20周年の2013年に発売予定だった。ところがRZAと不仲だったレイクォンが録音に気乗りせず。このインタビュー(http://bmr.jp/news/90378)によればGZAとゴーストフェイス・キラーも気乗り薄だったようだ。

で、ようやく発売のこのアルバム。そもそも「不仲を超えて発売に至った!」ってファンなら胸熱なんだろな。ぼくは情報サッパリ追っておらず、単に発売遅れくらいしか知らなかった。
で、歌詞。ここで読める。http://www.azlyrics.com/lyrics/wutangclan/ruckusinbminor.html

で、"Ruckus In B Minor"。しょっぱなにRZAが低く決めて、いきなり「ふはははぁ~!」と故オルが叫ぶ。このへんでファンは「うぉお!」って盛り上がらんといかん。
そのあともデックがひとしきりラップ、メスがフックを吼える。低音で滑り込んだ2nd VerseはU-God。あんまり意識して無かったが、ときどきダブルで重ねるラップはかっこよかった。
スルリとメスが受け継ぎ、そのままフックへ雪崩れる。

次なるヴァースはカパ。つまりこの時点で、本盤作るの渋ってたメンツ、レイクォンもGZAもゴーストもラップを取って無い。どうなることやらと、たぶん作成経緯を追ってたファンはハラハラしながら聴ける。
だがカパから滑らかにゴースト、GZAとヴァースがつながる。

もいちど故オルの叫びが入り、RZAへ。フックに繋がる。そしてようやくレイクォンの登場。すっとバックが消え、逆回転の指鳴らしだけが伴奏のクールさが引き立つ。

そしてなぜか、最後はマスタ・キラ。メカニカルな加工音を背後に置いたダブル・トラックを聴かせる。マスタ・キラが締めを任せられたのにも、何か深読みできるのだろうか。

と、ここまで聴かなきゃいけないんだろうなあ。ぼくは単に「なんかゴージャスなアレンジのトラックだなあ」と聴き流してしまった。いかんな。ちなみにプロデュースはRZAとRick Rubin。二人の役割配分も気になるところ。
  


なおリリックの意味は今一つわからない。スラングぶりばりな気もする。

関連記事

コメント

非公開コメント