TZ 7233:à qui avec Gabriel"UTSUHO"(2001)

 アコーディオン奏者のソロ。楽曲ごとにゲストを招き、完全ソロを合間に挟む。エキゾティックでロマンティックな世界観のインスト。



 à qui avec Gabrielは現在も活動中。バンドキャンプで今年の1月にスプリット10'LP"情趣演歌"の発売をアップロードした。

 本盤でのアコーディオンはたっぷりとエコーを匂わせ、滴るようなしっとりさを漂わす。その一方で硬質で冷静な香りも伺わせた。メロディやテクニックでなく、音色そのものに魅力を求め、ストイックな印象だ。
 北海道から東京まですべて日本の、数か所で録音した。(8)で灰野敬二のゲストが売り。他に(10)で太田惠資が参加してる。

 冷静な音楽性はさまざまな共演者のアプローチを貪欲に吸収する。
 尺八とドラムで共演した(2)は、グルーヴィにリフをアコーディオンが奏でた。(4)ではサウンドのミニマルなノリに逆らわず、ほのぼのと鳴る。
 それでいて灰野のハードコアなエレキギターのノイズによる混沌も、や太田のコミカルさも柔軟に受け入れた。

 自らのアコーディオンをサウンドに溶かしつつ、存在感はしっかり出す。
 ゲストはセッションよりダビングって感じのかかわり方で、あまりアコーディオンとの対話が前面に出ない。それくらい、さりげなく滑らかな音像をどの曲でもA Qui Avec Gabrielは作った。

Personnel:
A Qui Avec Gabriel: Accordion, Voice
田辺洌山: 尺八 (on #2)
越智泰彦: Bass (on #2,10)
夏秋文尚: Drums, Xylophone (on #2, 4, 10)
Fujita Akio: Clarinet (on #4,10)
Kawamura Meiko: Piano (on #6)
灰野敬二: Guitar, Voice (on #8)
太田惠資: Violin, Toys, Voice (on #10)


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