TZ 7006:Mark Feldman "Music for Violin alone"(1995)

 クラシックの現代音楽目線で作られた。バイオリン独奏曲集で。全11曲。あまり曲調に変化がないためひとつながりにも聴こえる。民族性や色合いは前に出さず、超絶技巧と硬質に響く緩やかな世界が交互に現れた。94年の4月17日の録音。


 08年に7006bの番号でジャケットを変えた再発盤もTZADIKにあり。こちらは聴いたことが無く、初版との違いは不明だ。曲目は一緒だが、再マスタリングしてたり、とか。
 マーク・フェルドマンは単独だとストイックにアカデミックな世界を追求する。重音や素早いパッセージ、猛烈な旋律の跳躍と不協和な音の連なり。決して実験性や前衛に拘泥しないが、安易にポピュラー路線にも走らない。

 凛と背筋の伸びた、現代音楽。だがライナーに記載された(8)の譜面を見ると、重音音のシンプルなフレーズの合間に"インプロビゼーション"が三箇所出てくる。この曲は過半数が即興のようだ。すると他の曲も、すべて譜面ではないのかな。
 掻き毟る弦の響きや、美しい滑らかなフレーズもアドリブだろうか。

 繰り返し聴いて、想像してみよう。なまじテクニックが凄まじいため、偶然か計算かよくわからない。

Personnel:
Mark Feldman:Vln


関連記事

コメント

非公開コメント