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Mory Kanté 「Sabou」(2004)

 打ち込みのように精密なアコースティック・ファンク。

 モリ・カンテによる本盤はアフリカ文化をたっぷり踏まえながらも、きれいに整ったサウンドを作った。クレジットを見ると、モリは歌だけでなくパーカッションからギター、ベースと八面六臂。
 単なる多重録音ではなく、ほとんどが自分の多重録音ということか。

 いわゆる西洋音楽とは違うが、キャッチーなメロディがそこかしこに溢れるポップな仕上がり。リズムはジャストできれいに決まり、揺らいだりたゆたったりしない。
 もし多重録音だとしたら、それも当然な話。バラフォンやタイコのリズムが飛び交い、折り重なるビートが心地よい。

 そこへ軽やかなギターがフレーズを重ね、女性コーラスが厚みを出す。独特のセンチメンタルなフレーズや和音感は、むやみにテンポを上げず心地よく膨らんだ。
 親しみやすさを狙いながらも、アコースティックを基調としたサウンドが温かみを出して、むやみな商売っ気を感じさせない。
 とても良くできたアレンジだと思う。

 その一方で、カチカチに制御されたリズムや音像、あまり展開も無く硬質なほどに動くグルーヴには、冷たさやもどかしさを感じる部分も。
 軽やかな歌声で下世話さも出せれば、躍動感は魅力として増した。あまりに隙の無いサウンドづくりなだけに、もどかしさも若干感じてしまった。


Track list
1 Nafiya 5:07
2 Djou 5:33
3 Mama 5:02
4 Diananko 5:24
5 Sabou 4:59
6 Kènkan 5:19
7 Möko 5:27
8 Loniya 6:05
9 Désolé 5:05
10 Biriya (Rythmes Du Mandingue) 6:54

Personnel:
Mory Kanté Arranger, Balafon, Balan, Bolon, Cabasa, Cabassa, Calebasse, Cavaquinho, Cloche, Darbouka, Djembe, Doundoumba, Electric Double Bass, Electro-Acoustic Bass, Guitar, Guitar (Acoustic), Guitar (Electric), Kora, korontiere, Pan Pipes, Producer, Vocals

Mohamed Bangoura Djembe, Main Personnel, Pan Pipes
Mohamed Alpha Camara Congas, Main Personnel
Adama Condé Balafon, Soloist
Babagalle Kante Flute,
Moriba Koïta N'Goni, Ngoni
Gerard Poumaroux Bolon
Moussa Sissikho Tama
Moussa Sissoko Tama

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