Ebonysのシングル

PIR20枚組のBoxを聴いてるが、当然20枚ごときでPIRを網羅できるはずもない。他に何が出てたかな、とDiscogs見てたらエボニーズもPIRと気が付いた。シングルもけっこうリリースあったんだ。ちょっと整理してみる。そして今も活動してたとは。詳しくは最後に。

エボニーズはニュージャージー出身の4人組。メンバーはJenny Holmes, David Beasley, James Tuten, Clarence Vaughanで、のちにソロで活躍したかは知らない。
サンフランシスコのマイナーレーベル、Soul Clockでシングル"Can't Get Enough"(1969)をリリースした後、PIRに移籍した。
ところが後に続かず、"The Ebonys"(1973)を発表したあと、ブッダに移籍。"Sing About Life"(1976)をリリースしたあと消息不明に。
唐突に自主レーベルThe Ebonys Recordsから"That's Forever"(2003)を発表、今に至るって経緯のはず。

アメリカでの評価は知らない。だがエボニーズ1stは僕の記憶が間違いなければ、山下達郎が83年くらいのFMステーション誌で「ソウルアルバム10枚選」みたいな企画で上げてたはず。当時はLP再発も無く、どんな音か想像だけ膨らんでた・・・ような。
http://www.discogs.com/Ebonys-The-Ebonys/master/434082
上のディスコグラフィによれば、たぶん最初に聴いたのが93年のソニー盤。当時はこの手の黒人コーラスにハマって、いろいろ聴いてたから。

日本先行で再発するくらいだから、一発屋かと思ってた。ところが今回、シングルのディスコグラフィー見たら立て続けに何枚も出している。PIRも別に不遇させるつもりは無く、押したがたまたま売れなかったってだけかもしれない。

[Single Discography at PIR]
1971:ZS7 3510:Determination/Do it
1972:ZS7 3513:(Christmas Ain't Christmas, New Year's Ain't New Year's) Without The One You Love(Vocal)/ "same"(Inst.) [Promo]
1972:ZS7 3514:I'm So Glad I'm Me / Do You Like The Way I Love
1973:ZS7 3529:It's Forever/Sexy Ways
1973:ZS7 3541:I Believe / Nation Time
1973:ZS7 3548:Life In The Country (Mono)/Life In The Country (Stereo) [Promo]
1974:PIR 2218:You're The Reason Why/Hook Up And Get Down

青がアルバム"The Ebonys"(1973)に収録。赤が03年にSonyが再々発のとき、ボートラで収録した。最後のPIR盤は欧州での発売なため、ディスコグラフィーとして傍流かもしれない。

つまりほとんどがアルバム収録曲。シングル一枚で様子を見て、クリスマス・ソングで押す。差おもむろにアルバム発売・・・しかし。ってところか。
エボニーズはいまだと、"The Ebonys"(1973)が名盤の再評価を得ている。実際、良いアルバムだ。しゃがれたバリトンに整ったコーラス、ストリングスが甘くかぶる辺りのアレンジは、まさに王道PIR。ブルーノーツあたりと比べて、ちょっと野暮ったいのが玉に傷。そんなとこ。

"The Ebonys"の無骨さはどこが原因だろう。改めて聴きながら考えてる。リード・ボーカルの声質だけな気もするな。
本盤収録の演奏は全てMFSB。9曲中、ギャンブル&ハフが4曲。これら含み、どちらかが作曲に関与は7曲とほぼすべてだ。うち1曲、"I'll Try"はハフにマクファデン&ホワイトヘッドの曲。
アレンジだってボビー・マーティンが3曲、トム・ベルが2曲。レニー・パクラが2曲。あとはRon Bakerが1曲とT.G. Conwayが1曲と身内が勢ぞろい。録音はもちろんシグマ・スタジオで、どこにも不自然な手抜きは無い。むしろ全力だ。
なのに売れないって。芸能界は、水ものだなあ。

なおブッダでの"Sing About Life"(1976)はTony Camilloプロデュースのもと、アレンジから作曲から任せてる。このへんの自己主張欲が少なく、流れに任せ歌手に徹したところが明暗なのかもしれない。

さて、恒例のYoutubeチェック。未CDのクリスマス・ソングはきっちりアップされてた。なお同じようなオケでオージェイズも同じ曲を後にカバーしてる。ギャンブル&ハフの曲だし、二人はもう一度イケイケなオージェイズで売りたかったのかも。
 

エボニーズのデビュー曲、マイナーレーベルの"Can't Get Enough"(1969)もアップあり。A面、B面双方あった。
 

メンバーの一人、James "Bootie" Tutenが82年に出したシングル"This Is A Love Affair"もアップされてた。曲はまあ、エレクトロ・ファンクでそれなり。

B面はこちら。切ないディスコで、ぼくはこっちの方がいいな。

こういう風にとりあえず聴けるところがCD再発ビジネスの盛り上がりに水を差している。
次は動いてるEbonysのライブを二つ。それぞれ11年と13年にアップされた。前者はプロショットだな。しかし結構歌が下手だ・・・。営業ライブだね。
 

そして今年、新曲出してて仰天した。しぶとい・・・ちょっと古めかしいエレクトロ・ソウルなアレンジだが、歌はきっちりピッチが整ってラップっぽい掛け声まで入れ、キャッチーなアップに仕立てた。
いいねいいね。もっと売れて。

オフィシャルWebでは新譜紹介も。つい先日、7/12にフィラデルフィアのホリデイ・インでリリパをやっていた。詳しくはFBで色々告知してる。
http://www.theebonys.com/
https://www.facebook.com/TheOriginalEbonys

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