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The Manhattans 「It Feels So Good」(1977)

 前作の勢いを殺さず、華やかに作っている。

 マンハッタンズの本作は、A1/"Gypsy Man"、A4/B4、B1/A2、B3/A3と、ほとんどの曲がシングル・カットされた。
 プロデュースとアレンジは前作に続きボビー・マーティン。ただしフィラデルフィアでなく、カリフォルニアのスタジオで録音された。B1のみ作曲者であるテディ・ランダッツォがアレンジとあり。

 前作での粗削りさは綺麗に拭われ、スタジオ・ミュージシャンの確実な演奏で滑らかに彩られた。弦の柔らかい響きが、映えている。
 一方で単に都会的な気取ったムードだけでもない。A5はサム・クック的な節回しに、埃っぽいカントリーな雰囲気もうっすら感じた。アレンジそのものは、弦できれいに彩られてはいるけれど。

 構成は総力戦で、ハーモニー・グループであるマンハッタンズではあるが、女性ハーモニーを入れたりと、自グループの売りに拘らない。
 楽曲志向、リード・ボーカル優先で甘く丁寧に仕上げた。この時代のアップ・テンポはディスコ色が強く古びることもあるのだが、本盤は魅力が減じていない。
 もろにディスコなB4すらも。ダンサブルさ、売れ線さを狙いながらも、スタイリッシュな矜持を保った方向性のためと思う。

 かなりボビー・マーティンのコントロールが利いた仕上がりだが、オーバー・プロデュースではない。歌は自分の仕事をきっちりこなし、プロの仕事なオケときっちり調和した。

 低音と高音の二枚看板の歌声も見事。勢いにのって溌剌な出来だ。
 アルバムのサウンドは統一感があり、金だけかけた虚飾の浮つきもない。
 これまでじっくり聴いたことなかった作品だが、これは楽しめた。

Track list
A1 I Kinda Miss You 5:17
A2 Up On The Street (Where I Live) 3:35
A3 Let's Start It All Over Again 5:15
A4 It's You 4:02
A5 I'll See You Tomorrow 3:10
B1 It Feels So Good To Be Loved So Bad 4:35
B2 It Just Can't Stay This Way 5:17
B3 We Never Danced To A Love Song 4:20
B4 Mind Your Business 3:47
B5 Too Much For Me To Bear 3:41

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