TZ 7139:Danny Zamir "Satlah"(2000)

フロントにサックスが立つクレツマー・ジャズトリオ。フリーキーな音も聞かせるが、基本は端正なアプローチだ。3曲でジョン・ゾーンがゲスト参加した。さほどフリーキーに走らず大人しく響かせる。

冒頭はアラビックなフレーズを丁寧に変奏するアドリブで、そっけなく聴こえてしまう。上手いのだが破綻する勢いや熱気が無い。たんたんとフレーズが早くなり、アラブ音楽にある繰り返しの酩酊さを強調した。

だが(6)くらいから本盤が粘っこいグルーヴを滲ませてくる。ハードバップな面持ちで切ないメロディに熱さがこもってきた。
数曲でアラブ語の演説みたいなSEが入る。喋る内容は不明だが、なんらかトータル性を持たせたアルバム作りなのかも。

全11曲、数曲を除いて作品番号のみがタイトルだ。聴き手に先入観を与えぬため、だそう。逆に曲名への引っかかりが無くタイトルが覚えにくいのが玉に傷。ぼくは(6)や(8)みたいなセンチメンタルさが好きだ。

編成からしてフェダインを連想したが、あれほどの剛腕さは無い。本盤ではフリーキーな特殊奏法も含めて、隅々までコントロールされた印象だ。

Personnel:
Danny Zamir: Alto Saxophone, Toys
Shanir Ezra Blumenkranz: Bass, Darbukkah, Tapes, Toys
Kevin Zubek: Drums, Percussion, Toys

John Zorn: Alto Saxophone

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