TZ 7333:John Zorn "Filmworks X: In the Mirror of Maya Deren"(2001)

淑やかで緊迫した空気の、美しい音楽を味わえる盤だ。
2002年に封切りの映画"In the Mirror of Maya Deren"のサウンド・トラック。CDは01年8月に発売されている。ってことは音楽が先行発売か。
オーストリアの映画監督Martina Kudlácekの作品で、1940~50年の米前衛映画作家マヤ・デレンを描いた。


音楽は数分の曲が15曲。変奏やアレンジ違いを多く含んだ、いわゆるサウンド・トラックなアプローチだ。もともとこの映画にはデレンのフィールド・レコーディングと、夫であるテイジ・イトウの楽曲がついていたが、さらにジョン・ゾーンが音楽監督で参加した経緯らしい。それにしてもテイジ・イトウの漢字が特定できない・・・。伊藤貞司で正しいのかな。こういう企画したなら、日本語表記を確定してほしかった。

波打つ旋律がミニマルに響き、オリエンタルな酩酊がパーカッションから漂う。メロディはクレツマー寄り。厳粛でどこかコミカル、親しみやすいメロディだが神聖さもあり。相反する要素が本盤には詰まった。予告編で聴けるピアノのメロディが切なくも美しい。


凄腕3人の順列組合せアンサンブルで、どこまでも整った演奏だ。ゾーンは本作でピアノとパーカッションを弾いてる。アドリブでは無くアレンジされた譜面が基本だ。

Personnel:
Cyro Baptista: Percussion
Erik Friedlander: Cello
Jamie Saft: Piano, Organ, Wurlitzer
John Zorn: Piano, Percussion

マヤ・ダレンの作品も、今はYoutubeで触れることができる。


なおテイジ・イトウは1982年に没。これまでに過去音源を5枚のアルバムで、TZADIKはリリースした。
1998 "King Ubu"
2007 "Tenno"
2007 "Music for Maya—The Film Music of Teiji Ito"
2008 "The Shamanic Principles"
2008 "Watermill"


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