TZ 5007:John Zorn "Masada"(2004)

 2003年9月に開催のNY Tonic月間ぶち抜き、ジョン・ゾーン50歳記念のライブからMasadaの登場だ。当時も大人気で、E-Masadaと並んで特別の扱い。3夜連続、各2セット6公演が行われた。本盤はその初日1stセット。もっとも瑞々しいところを音盤化した。


 軽やかにメンバー紹介、間をおかず演奏に雪崩れる瞬間からカッコいい。演奏は隙がない完璧なもの。

 選曲を見てみよう。収録アルバムはバラつかせてるが、基本はスタジオ盤で演奏した代表曲が並ぶ。未収録は"Sippur"のみ。もっともこれも"Live In Middelheim"(1999)でMasada版を発表済み。楽曲の珍しさは横に置き、あくまで生誕祭にふさわしいパーティ風の盛り上がりを狙ったか。

 演奏は涼やかで勇ましい。Masadaは基本、アルバムごとの出来不出来は無い。テクニックもアドリブも整いまくってる。若干のテンション違いとソロの燃え上がりくらい。常に80点を叩き出し、ときに120点が出る。
 その意味で、個別のアルバムを感想書きづらい。良かった好かった佳かったで終わってしまう。

 デイヴ・ダグラスの出来しだい、か。ゾーンはたいがい安定してるから。本盤ではバッチリ。双頭デュオでフレーズが冴え、即興と譜面が良いバランスだ。
 
 ぼくはMasadaの測定器に(7)を使ってる。この曲"Piram"がとても好きだから。メロディが駈け上がり数発のリフ、全休符から気を抜いたこじゃれた旋律。どこをとっても隙が無く素晴らしい。
 そして本盤でのこの曲もばっちり。緩めず止まらず駆け抜けた。

 なおディスコグラフィー見て気が付いた。Masada名義の公式音源は本盤がラスト・アルバムになる。

Personnel:
John Zorn - alto saxophone
Dave Douglas - trumpet
Greg Cohen - bass
Joey Baron - drums

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