フンメルからベートーベンへ

最近、室内楽に非常な興味がある。こないだ数枚、CDを買ってきた。せっかくなので、まったく知らない作曲家を中心に。通勤中に聴いてて「きれいだけど、あともう一歩・・・」と、ふと思う。
改めてベートーベンの弦カルを聴いてみた。凄い。なんか複雑で、格調がある(ような気がする)。

通勤中に聴いてたのは、フンメルのピアノ三重奏。フンメルはハンガリーの作曲家でサリエリに声楽、ハイドンにオルガン、モーツァルトにピアノを習い、ベートーベンと親交あったという、バリバリの同世代人。
フンメルは当時、名ピアニストとして名をはせ、作曲数も多い。同時代ではもてはやされた人、らしい。テレマンみたいな立場かな。

かれのピアノ三重奏は、とにかく流麗だ。ピアノの旋律がコロコロと跳ね、バイオリンとチェロが温かくめまぐるしく盛り立てる。聴いたのはトリオ・パルナッススの89年ドイツ録音で、演奏も素晴らしい。三重奏と思えぬふっくらした空気感のミックスが後押しして、ロマンティックな洗練さをたっぷり味わえた。

フンメルの楽曲は不協和音や苦悩と無縁で、自信が伝わってくる。堂々と優美に旋律を膨らませ、絡み合う楽器の構造を練った。書き飛ばしじゃなく、押し引きやドラマティックさを十分に考察している。
サロン風に穏やか、かつ胸を熱くさせる雰囲気を味わうのに最適だ。決してBGMに留まらぬ物語性が滲んでる。

しかしベートーベンの弦カルを聴いたら、まったく別モノ。これが"違い"か、としみじみ思った。なんか明らかに異なる。和音か旋律構造か、それとも構成か。
流麗さと違う引っかかりが、ずばどぼと溢れてきた。弦カル1番とか2番で聴き比べてみたのに。

ということでベートーベンを改めて聴くことにする。ベートーベンはさすがに演奏もいっぱい録音あるな。
これが王道メジャー路線のパワーか・・・!
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