FC2ブログ

Masada 「Live」(1995)

 初期MASADAの別編成を味わえる、ブート盤。

 ドイツの海賊盤レーベルJazz Doorが09年頃に発表した盤。本項をかいてる時点のAmazonのマケプレでは6000円弱のプレミアがついてしまってるけれど、当時は普通にレコ屋で見かける盤だった。

 ジャケットには94年のNYC録音とあるが、これは嘘らしい。94年11月12日に独ハンブルグでのライブ音源ってのが定説だ。
 ポイントはドラムがジョーイ・バロンでなく、ケニー・ウールセンなところ。スケジュールの都合かな。

 バロンの自在なドラミングと異なり、タイトに刻むウールセンのドラムなために本盤でのアンサンブルはひときわ強固に鳴っている。
 マサダのコンセプトとしてはバロンが唯一無二。しかしそれはそれ、これはこれ。稼働したばかりのマサダのレパートリーを、違うドラムで楽しめるのは単純に嬉しい。

 音質はブートらしくほんの少し曇り気味。でも別に問題なほどではない。音の分離やバランスも良い。オーディエンス録音ならば、すごいな。
 マサダはPAを使わないってスタイルも売りだったので、奏者たちが音量バランスを意識して演奏してたのかも。

 収録曲は以下の通り。初期三枚から満遍なく選曲された。
1st:(4)(5)
2nd:(1)(3)(7)
3rd:(2)(6)
5th:(8)(10)
 
 録音時期で言うと(8)(10)が新曲扱いになる。(9)は他のマサダ作品に記載無い曲。メロディに聴きおぼえはあるけれど。本盤で聴きこんだせいか、他の盤で聴いたのか記憶がはっきりしない。
 マサダの曲は膨大すぎて、さすがにメロディ聴いただけでタイトルが浮かばない。
 ちなみにこの曲、ライブ動画も残っている。

 手堅く短い尺でまとめた曲もあるけれど、基本はライブならではの長尺でたっぷりとアドリブの提示しあいが楽しめる音源だ。
 TZADIKから出た"First Live 1993" (2002)でのわずかな緩さは綺麗に拭われて、すっかりタイトなマサダの世界が構築されている。溌剌さが頼もしい。



Track list
1 Piram 8:05
2 Karaim 11:31
3 Lachish 2:32
4 Ashnah 7:17
5 Tahah 7:01
6 Katzatz 3:14
7 Ravayah 4:01
8 Hobah 10:14
9 Bithaiveth 13:48
10 Sheloshim 3:57

Personnel:
Alto Saxophone - John Zorn
Bass - Greg Cohen
Drums - Kenny Wollesen
Trumpet - Dave Douglas

関連記事

コメント

非公開コメント