FC2ブログ

Masada 「3:Gimel」(1994)

 一気に手慣れた感じが進んだ3rd。

 録音は1st、2ndと同じ初録音の94年2月20日と、二回目の録音な同年6月22日の音源が含まれている。どの曲がどの日かは分からない。
 だから過去盤と地続きの音源が含まれているのだが、印象はだいぶコナれてきた感あり。
 全10曲、冒頭に少し長めの曲が配置されて、いきなりじっくりとマサダの音楽世界に向き合うアルバム構成のためか。

 ジョン・ゾーンとデイブ・ダグラスの双頭アンサンブルは進歩している。たぶん、初回録音の中でも。
 1stや2ndではダグラスの遠慮がちな風情もあったけれど、本盤はたとえ初回録音が含まれていても、息の合いっぷりが進んできた。

 アラビックで華やかな(1)で幕を開けた本盤は、(2)(6)(8)(10)とスローなテンポの曲もあるけれど、全体的には溌剌とした勢いを強調したアルバムに聴こえる。
 ほぼ交互にテンポの違う曲を並べて、アルバムにメリハリつける構成は前作から踏襲された。

 とはいえマサダはアルバム単位でどうこう言うのは、すごく難しい。一曲づつの妙味を楽しむバンドだ。
 実験要素は大っぴらに表へ出さず、聴きやすい完成度を示してるため。
 むしろそれぞれの曲を聴きながら、アドリブの交錯や崩し方の妙味を味わうのが楽しい。
 
 ゾーンのリーダーシップと、バンド・メンバーの自由度や暴れ具合を想像しながら聴くのが醍醐味と思う。
 最小編成で、鍵盤による和音の構築性が希薄なため、どんなふうに行ってもかっちりまとまる。もちろん彼らの演奏テクニックあってこそだが。


Track list
1 Ziphim 9:17
2 Abidan 6:48
3 Katzatz 2:24
4 Hazor 6:04
5 Netivot 3:38
6 Karaim 5:58
7 Hekhal 3:02
8 Sheloshim 8:15
9 Lebaoth 5:12
10 Tannaim 8:54

Personnel:
John Zorn - alto saxophone
Dave Douglas - trumpet
Greg Cohen - bass
Joey Baron - drums

Recorded at RPM, New York City on February 20, 1994 and at Power Station, New York City on June 22, 1994.

関連記事

コメント

非公開コメント