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Milosh 「Meme」(2006)

 シンプルなエレクトロ・ポップになまめかしい男の歌声が乗る。

 2012年にRhyeを結成する、カナダ出身ミロシュの2ndソロ。1st同様にカリフォルニアのエレクトロニカ系レーベルPlug Researchから発売された。

 Rhyeでも聴ける女性的な柔らかい歌声が、波打つ柔らかい電子音のトラックに乗って漂った。
 (4)(8)でJohn Meyer (b)、(6)(8)でAlastair Miller(g)が参加した以外は、ミロシュが演奏も製作もしているようだ。楽曲もすべて彼のオリジナル。

 サウンドはミニマル寄りのエレクトロニカで、派手な展開や起伏よりも淡々と続くさまを優先のようだ。
 いちおう歌モノになるが、印象では歌も楽器の一部。伴奏と歌って位置づけはあまり感じない。
 
 酩酊感漂う音作りは、暗がりが似合う。明朗さより、退廃的なムードだ。しかし諦念や否定的なベクトルより、むしろどこか開放的な明るさがある。決して健康的ではないが。

 ときにビートも強調され、シンプルではあるが単調ではない。クラブ・ミックスを聴いてるかのよう。そのうえでねっとりとドラッギーな怪しさもいっぱい。
 分かりやすいポップスではないが、デカダンや排他的な色合いではないため、このサウンドに波長を上手く合わせられたら楽しめる。

 夢見心地でサイケなだけに、いったんハマったらとても惹かれる音楽だ。
 CDでは何やらプレミアついてるが、AMUで気軽に聴ける。


Track list
1 It's Over 5:04
2 Falling Away 4:09
3 Couldn't Sleep 4:11
4 You Fill Me 4:53
5 Instrumental 4:00
6 I'm Trying 5:42
7 The City 4:15
8 My Life 4:14
9 This Way 3:39
10 Run Away 5:36
11 Playing With Yen 4:16

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