Papa Wemba, Emeneya, L'orchestre Viva La Musica 「Viva la Musica 1977 - 1978 - 1980」(2008)
パパ・ウェンバがザイコ・ランガ・ランガを脱退したのち、70年代後半に組んだ自らのバンドがヴィヴァ・ラ・ムジカ。ザイコと同様にホーン隊を入れず、キラキラ輝くギターと太いコーラスで盛り立てるリンガラのバンドだ。
(1)は79年、(2)と(4)が77年、(5)(6)は78年のシングル。他の曲はDiscogsに掲載が無かった。
根本がダンス・ミュージックであり、滑らかにしなやかにグルーヴが進んでいく。
録音状態は今一つだし、ウッドブロック風の音が妙にクリアに響いたりとバランスも良く分からない。
しかし躍動する熱気は十二分に伝わるし、音質は彼らの音楽の魅力を楽しむに十分だ。
JBのように一つのノリを延々続けず、時にブレイクや場面転換を入れてメリハリをつけた。それなりにテンポは速いし、当時は猛烈なビート感だったのかもしれない。
けれど今の耳で聴くと、どこか穏やかでのびのびした開放感が心地よい。このスタイルはリンガラ全般に感じることだけど。
だからこそ、ときおり疾走する爽やかさが鮮やかに聴こえる。
一曲が8~11分。時間をかけて責め立てる。はじめは全部同じに聴こえたJBが、今ではすべて違うものと聴こえるように、このバンドも聴きこんだら個々の曲の魅力や狙いがわかってくるのだろう。
今はまだ、その域に達せていない。もっとヴィヴァ・ラ・ムジカのタフな盛り上がりに耳を傾け、楽しみたい。
Track list
1 Teint De Bronze (Version Originale) 9:39
2 Yayi Mambu 9:39
3 Kalidjoko (Autre Version) 8:12
4 Ekoti Ya Nzube 11:04
5 La Fleur Betoko 8:14
6 Ata Nkale (Version Originale) 9:47
7 Signorine (Style Fiesta) 9:47
8 Ngambo Moko (Style Fiesta) 8:47
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