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Aguirre Cosmico 「Live Within」(2018)

 しなやか、かつ逞しい。かっこいいイスラム/アフリカンなファンクだ。

 たまたまYoutubeで彼らの存在を知った。
 南米のコロンビア共和国の首都ボゴタで活動するバンド。2016年結成で、本盤が4thにあたるようだ。"All Within, No Without" (2018)のライブ音源というコンセプトらしい。
 とはいえ"All Within, No Without"に収録は(1)(6)~(9)の4曲。完全にスタジオアルバムにのっとったライブ盤というわけでもない。
 
 現時点のAmazon Music Unlimitedで聴けるのは本盤だけだが、過去作はBandcampで聴ける。

 濃密なファンクネスと隙間を作らぬサイケな味わい、そして中近東っぽい旋律感と線が細いホーン隊を脇に添えたタイトな演奏。
 確かな演奏技術と、アフリカンでしたたかなビートに惹かれた。
 整いすぎてもおらず、もちろん雑駁でもない。

 ボーカル曲もあるが、基本はインスト。ソロ回しやメロディが主眼ではなく、リフがぐいぐいと提示され、骨太なグルーヴが全編を包む。
 ライブならではの迫力とうねりが堪能できる。

 明確な歌やリード楽器の役割分担が無い分だけ、サイケな色合いが濃くなる。サックスやギターがソロを取る場面もある一方で、根本はアンサンブル全体で迫りくる。
 アフリカの躍動感を保ちつつ、イスラムの浮遊性も付与した。ボーカル入りの曲ではR&B色も混ざった。
 文化混淆による混沌が、胡散臭くもタフな魅力を溢れさせた。

 シリアスなメッセージ性よりも、ハッピーなダンス・ビートが主軸。
 しかしキレキレのスリルのみに留まらず、肩の力を抜いたコーラスなども混ぜて寛がせるた。臨機応変にして自由無碍。いろんな要素が詰まってる。

 この音楽性がコロンビア共和国の特徴なのか、Aguirre Cosmicoの個性なのかわからない。
 しかしぱっと聴きでこの盤に惹かれ、とても楽しませてもらった。


Track list 
1.Square Room (Peace Now and Love to All the Universe) 06:45
2.Nueva Era 04:26
3.Los Caballos 08:22
4.Machu Picchu 05:28
5.Spellbinder 04:13
6.Cosmic Man Blues 03:04
7.Zombie->Arcane Message 08:46
8.Amman 04:13
9.Ven Pa'ca 03:46
10.Samadhi (Lo Unico en esta Vida es el Presente) 03:38

Personnel:
Balthazar Aguirre
Jonnathan Diaz
Jairo Calderon
Jorge Restrepo
Harold Biswell
Santiago Lizcano

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