FC2ブログ

illuminati hotties 「Kiss Yr Frenemies」(2018)

 サイケ・ガレージ風60年代ポップス味なデビュー・アルバム。

 ロスを拠点のSarah Tudzinによるユニット、illuminati hotties。ツアーではギター・トリオをバックに仕立てた4人組で活動のようだが、本来はサラのソロ・ユニットっぽくもあるらしい。クレジットが不明でよくわからない。

 サラはロスのWoodshed Recordingでエンジニアとしてキャリアを重ね、今はプロデュースやミックスなどでも活動してる。
http://www.soundsliketudz.com/credits/
 どうやら彼女はマルチ・ミュージシャンらしい。例えばAugusterのEP"Rough Summer"(2015)ではドラムとミキシングでクレジットあり。


 本盤ではそれこそ90年代からのインディ・ロック路線ながら、完全なバンド・サウンドではない。ギターを基調にしつつ、ドラムは打ち込みの場面も。もしかしたら全曲、作詞曲に製作演奏と彼女の完全自作作品なのかも。

 冒頭からキャッチーなメロディ。多重コーラスもこなし、サイケ・ガレージな煙たさを持ちつつも、華やかな世界を描いた。
 しかし他の曲ではルーズなサウンド、もしくはリズム・ボックスに鍵盤をかぶせてグランジ風の重たい風景も見せる。

 全11曲で33分とコンパクトなボリュームながら、一本調子に終わらせずキャッチーさとオルタナな世界観を行き来する多彩さを披露した。
 サラのボーカルも決して派手ではないが、シャウトと呟きを使い分けている。
 そう、本盤は力任せではない。まさにプロデューサー視点で楽曲全体を見渡し、そのうえで個々のアレンジや歌を作った。
 それもインディっぽくラフさを残して。
 
 メジャー・デビューして予算かけたら、器用できれいな世界観を作るのだろうか。少なくとも本盤の時点では、若々しいパワーと粗削りさを持ちながらも勢い一発に仕上げない繊細な目配りを施した。
 このバンドというより、サラ・タジン自身の活動が楽しみだ。アルビニやクレイマーのような存在になったりして。

Track list
1 Kiss Yr Frenemies
2 (You're Better) Than Ever
3 Shape Of My Hands
4 Cuff
5 For Cheez (My Friend, Not The Food)
6 Paying Off The Happiness
7 Patience
8 The Rules
9 boi
10 Pressed 2 Death
11 Declutter

関連記事

コメント

非公開コメント