TZ 7386:John Zorn "Ipsissimus"(2010)

"ムーン・チャイルド"トリオの第五弾アルバム。マーク・リボーが全面参加。ジョン・ゾーンはごく一部でサックスを吹く。むしろ指揮役か?

(2)で聴ける男性ハーモニーはマイク・パットンのみ?複数の声が聴こえる気がする。ファルセットを多用した心地よく天界の響き。直後に、ギター・トリオの強烈なアンサンブルの爆発がかっこいい。そしてこれこそマイクのワイルドな叫びに突入する。

ジョンは"指揮"でもクレジット。たぶんハンドキューで場面ごとにサイン送ってるはず。テンポや構成キープでなく、カットアウト風のバンド展開がジョンのハンド・キューなはず。ただし硬直した堅苦しさは無く、あくまでもダイナミックなバンド・サウンドっぽい。

アドリブは多いがフリージャズより、ロックに近しいアプローチも感じた。もちろん即興要素が根本だが、かなりの部分がアレンジされてる。唸るマイクが荒ぶるが、かなり聴きやすい印象だ。

ジャケットが凝っており、十字に中央が切られた穴の開いた箱入り。アントナン・アルトー、エドガー・ヴァレーズ、アレイスター・クロウリーと多彩でとっ散らかった、謎めいて神秘性を持った三人に捧げられた。ジャケットの幻想的な絵は、英ウィリアム・ブレイクの作品を使用した。

[Moon Child discography]
Astronome (2006)
Moonchild: Songs Without Words (2006)
Six Litanies for Heliogabalus (2007)
The Crucible (2008)
Ipsissimus(2010)【本作】
Templars: In Sacred Blood(2012)

Personnel:
John Zorn: Alto Sax, Piano, Composer
Joey Baron: Drums
Trevor Dunn: Bass
Mike Patton: Voice
Marc Ribot: Guitar

関連記事

コメント

非公開コメント