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Chris Jasper 「Dance with You」(2018)

 シンセの音色も軽やかに、メロウ路線でまとめた快盤。

 Amazonではデジタル・アルバムのみのようだが、CD BabyならCDでも購入できる。

 元アイズレー・ブラザースなクリス・ジャスパーの15thソロ・アルバムは、前作"Share with Me"(2016)から2年ぶり。このところは細かくシングルっぽく一曲づつ発表を重ねているようだ。
https://store.cdbaby.com/Artist/ChrisJasper

 本盤もCD Babyで彼のページを見ると、(2)(6)は先行シングル。(8)も本盤とジャケは違うが、事前に発表済み。(9)(10)はボートラ扱いで、やはり既発曲になる。発売後には(3)が単独曲で再度アップされた。
 とはいえ継続的に彼の活動を追っかけていないならば、既発も新曲も無いのだが。

 クリスは鍵盤奏者としてシンセを多重録音で多用し、作品によっては食い足りない場面も実はある。音色が今の耳では古臭かったりするときも。メロディはきれいなのに。
 しかし本作は良いバランス。メロウな曲で幕を開け、バラードやミドルをつるべ打ち。後半でファンキーな曲も数曲あるが、根本はしっとりとスムーズな路線でアルバムをまとめた。

 たぶんクリスの多重録音で本作も作られ、コーラスも自らのダビングだろう。シンセを積み上げたアレンジながら、ストリングス音色などを上手く使い、スカスカなとこはない。密度は濃い目、ゴージャスに仕立ててきた。
 本人はどこまで意識しているのか、歌声もファルセットのちょっとくだけた甘さと地声の滑らかさを使い分け、穏やかなソウルにまとめてる。

 新機軸とは無縁だが、安心してきれいなソウルに浸れる好盤と言える。
 きれいなメロディはたっぷり。強烈なフックよりも、しとやかに旋律が耳に滑り込んでくる。フェイクもさりげなく使って、単にメロディをなぞるだけでなく、個性を出した歌声もみごと。さすがの貫禄だ。
 野太さは無く、繊細で優しいムードで包んだ。

 (4)で「マジ~」って言葉がソラミミ的に、妙な耳に残るけれど。他はうっとりと彼の世界に浸れた。新旧のファンに安心して勧められる盤。

Track list
1 Dance with You 04:03
2 The Love That You Give 04:49
3 Show Somebody Love 04:17
4 Sweet Margie 03:13
5 I Don't Want to Miss a Thing 05:09
6 It's a Miracle 04:38
7 Make Your Move 03:45
8 Happy Birthday Love 01:57
9 I Love You (Boogie Back Remix) [Remastered] 05:14
10 That's What Love Can Do (Boogie Back Remix) [Remastered] 04:16

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