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Lonnie Smith 「Gotcha'」(1978)

 フュージョン寄りの豪華でひたすら心地よいオルガン・ジャズ。

 NY生まれのオルガン奏者、ロニー・スミスの11thソロ。ジャック・マクダフのバンドでギターを弾いてたジョージ・ベンソンと意気投合して彼のバンドに加入がデビューのきっかけと言う。
 ベンソンのアルバムには"It's Uptown"(1966)、"Cookbook"(1966)にロニーのクレジットあり。

 その後ロニーは"Finger Lickin' Good Soul Organ"(1967)でソロ・デビュー。ブルー・ノートに2ndソロ"Think!"(1968)4枚のアルバムを残し、その後は短い契約で各レーベルを渡り歩いた。
 本盤も"Funk Reaction"(1967)に続くLRCからリリースだが、次のアルバムでは別レーベルに移ってしまう。
 なおWikiでは本盤の次は"When The Night Is Right!"(1980)だが、ロニーの公式ページでは、次のアルバムに"LENOX AND SEVENTH with Alvin Queen"(1978:Black & Blue)とあり。色々と認める/認めないってソロ・アルバムがロニーの中であるのかもしれない。

 良い契約を求めてなのか、単に売れなかったのか。こういうレーベル渡り歩きをされると、全貌も掴みづらいしまとまったリイシューもレコード会社で行われないため、過去作が分断されがちだ。
 どうもロニーのイメージが上手く自分の中でつかめない。一通りあれこれ聴いてみないとダメかな。

 本盤はディスコ全盛の時代をもろにかぶった、フュージョン風味のアルバム。委細の参加ミュージシャンが不明だが、オルガンだけでなくエレピやシンセが飛び交いストリングスが花咲く、豪華でスムーズなサウンドが広がった。

 ギターやホーンもたっぷりとソロを取り、時にラテンなムードも漂う。とにかくごった煮。心地よいけれど、オルガン・ジャズの妙味を期待したら思い切り裏切られる盤だ。

 ロニーの本意なのか、売れ線狙ったレーベル意向かは不明だが。少なくとも振り切った商業ジャズっぷりが潔い。
 ボーカルも頻出するため、むしろディスコ・ソウルの盤と聴くべきかも。

 A面はゆったりとくつろぐテンポ感が寛ぎを誘う。そしてホーン隊が暴れる、小気味よいアップテンポディスコ・ファンクな(4)もあり。オルガンがリーダーと思えないほど自己主張が低く、アンサンブルの一要素にオルガンが埋没した。
 オルガン奏者のアルバムとしては物足りないし、今の耳では古臭さも多分に有るけれど。シンセがあまり使われておらず、音色の野暮ったさがないのが救い。
 今でも心地よさの演出には、共感できる盤。聴きこむ盤とは少し違うが、華やかなBGMにぴったり。気持ちいいよ。

 ちなみに、右もジャケ違いだが同じ音源。欧州で91年再発盤のジャケットだ。
 

Track list
A1 Sweet Honey Wine 5:39
A2 I Need Your Love 5:42
A3 What's Done Is Done 6:29
B1 Do It 6:09
B2 Journey To Within 5:49
B3 My Latin Sky 5:20

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