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V.A. 「Mardi Grass in New Orleans. Dave Bartholomew Story Vol. 2」(2015)

 50年代頃のニューオーリンズ音楽を、概観に好都合なコンピ。

 プロフェッサー・ロングヘアを聴きながら、当時のニューオーリンズ音楽とロングヘアの特徴を耳で感じたく、あれこれ探してる中で見つけたコンピ。配信のみ、ブートレグと思われる。
 著作権切れの場合、ブートとも言えないか。しかし(10)と(11)に同じ曲が収録といういい加減さは、正規業者の仕事とは言えまい。
 
 デイブ・バーソロミューの関係盤っぽいタイトルだが、収録曲の通りデイブの作品は数曲ていど。
 ロングヘアの曲で幕を開け、さまざまな当時のミュージシャンが並ぶ。デイブとファッツ・ドミノあたりが名前はみんな知ってる有名どころ。詳しい人ならビッグ・ジョー・ターナーやスマイリー・ルイス、アーチボルドあたりが目に付くかもしれない。

 デイブ・エドモンズのカバーで耳馴染みのデイブ・バーソロミューの曲でスマイリー・ルイスが歌った"I Hear You Knocking"も収録あり。

 アルバムを通して聴いてると、ニューオーリンズ音楽集なはずの本コンピにおいても、ロングヘアや後のアラン・トゥーサン、Dr.ジョンに繋がるノリは一般的じゃなかった。揺らぐファンクネスは共通でも、ノリはまちまち。
 ブルーズ、R&B、ジャズ。いろんなミュージシャンが、さまざまな方向性で個性を出していた。ここに収録された以外にも、当時のミュージシャンは大勢いただろう。

 確かにこの中だと、ロングヘアは特異であり独特の音楽性だったと思える。
 今回、個々の収録曲が発表された年やミュージシャン同士の関係性は調べていない。聴いた感じの印象論ながら。

 今、改めてファッツ・ドミノやデイブ・バーソロミューをまとめて聴き返すのは、よほど真面目な人だけだろう。享楽音楽として楽しむのに、歴史や流れを理解しようとするのは好事家だけ。ぼくだってファッツやデイブの名前は知ってても、まともに聴いたことはなかった。だって、古臭くて退屈だもの。耳を広く持てば、面白さを理解できるとしても。
 
 しかしロングヘアは多少の古めかしさはあっても、今に続く躍動性で楽しく聴ける。ぶっ続けだと、さすがに飽きてくるけれど。
 今は本盤で他のミュージシャンにそこまで惹かれていない。もっと聴きこめば評価は変わるはず。リアルタイムも含めて膨大な音楽が溢れてる今、そこまで昔を掘り進むかどうか、だな。昔の良さを思い知るより、今の躍動性を楽しむほうが本筋と思う。

 とはいえ本盤みたいなので、たまには温故知新も良い。ロングヘア的なサウンドを色んなミュージシャンでまとめ聴きって期待は叶わなかったが、価値観の色々見直しには良い盤だった。
 
Track list
1.Mardi Gras in New Orleans  - Professor Longhair 2:58
2.Shake Shake Baby  - Archibald 2:25
3.Love My Baby  - Joe Turner 2:19
4.Ballin' with Archie  - Archibald 2:39
5.Tra La La  - Dave Bartholomew 2:30
6.Sweethearts  - Shirley & Lee 2:28
7.I'm Slippin' In  - Spiders 2:30
8.Joe the Grinder  - HAWKS 4:48
9.Every Dog Has His Day  - Pee Wee Crayton 2:18
10.Texas Hop  - Dave Bartholomew 2:25
11.One Night (Of Sin)  - Smiley Lewis 2:28
12.La-La  - Fats Domino 2:07
13.All by Myself  - Roy Hall 2:44
14.Why Fool Yourself  - Bernie Williams 2:40
15.Single Life  - Billy Tate 2:13
16.Every Night, Every Day  - Dave Bartholomew 2:25
17.I Hear You Knockin'  - Smiley Lewis 2:43
18.The Big Beat  - Fats Domino 2:01
19.Little Willie  - Berna Dean 2:50
20.Trick Bag  - Earl King 2:40

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