FC2ブログ

Isley Brothers 「Soul on the Rocks」(1966)

 開き直ったかの、ごった煮お仕着せスタイル。

 アイズレー・ブラザースのモータウン2作目にして最後のアルバム。契約の都合か69年までモータウンからシングルなどはリリースされるが、アイズリー自身はT-Neckを設立して袂を分かった。

 H=D=Hががっちり固めつつ、煮え切らないコンセプトな前作"This Old Heart of Mine"(1966)に比べ、本作はさまざまな要素を注いだ。
 プロデュースのクレジットはノーマン・ホワットフィールド、スモーキー・ロビンソン、アイヴィ・ジョー・ハンターと豪華な名が並ぶ。とはいえ三人共同プロデュースというより、各人が作った曲を持ち寄ってアルバム化ではないか。

 良くも悪くも統一性あった前作に比べ、本作はテーマやコンセプトが希薄だ。(3)でジャッキー・ウィルソンの前年ヒット曲をカバー以外は、全てオリジナル曲のようだ。
 アイズリーらは作曲に加わらず歌うのみ。アップを中心にパンチ力ある歌声を聴かせる一方で、特にスモーキーはまさに彼流のメロディを歌わせたりと好き放題。

 アルバムの出来がいいとは言わない。ただ、前作ほどの支配されっぷりが無い分だけ、奇妙なごった煮の味わいが面白いとは思う。
 アイズリーの本領でもなければ、魅力を捉えてるとも言いがたいけれど。

 いかにもモータウン節でカチカチだった前作をとりあえず聴いてみるなら、ついでにモータウン流ながら作曲家のカラーが強めに出た本作を味わうのも悪くないと思う。
 威勢のいいノーザン・ソウルって観点なら、本盤収録のほうが溌剌としてる。がなり立てる歌声は痛快だ。
 

Track list
1 Got To Have You Back 2:45
2 That's The Way Love Is 2:17
3 Whispers (Gettin' Louder) 2:09
4 Tell Me It's Just A Rumor Baby 2:56
5 One Too Many Heartaches 2:14
6 It's Out Of The Question 2:44
7 Why When Love Is Gone 2:33
8 Save Me From This Misery 2:26
9 Little Miss Sweetness 2:55
10 Good Things 2:41
11 Catching Up On Time 2:30
12 Behind A Painted Smile 2:45

関連記事

コメント

非公開コメント