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Quiet Riot 「Metal Health」(1983)

 ポップなメタル・ロック。今聴いても、ハードさを失わずキャッチーだ。

 クワイエット・ライオットは洋楽を聴き始めた中学生の時にリアルタイムなだけに、想い出補正がかかっている。ハードだとしても鮮やかなポップさを感じてしまう。
 ヘビメタでビルボード5位以内に入ったのは、この曲が初めてだったそうな。この曲のリリースが83年7月。一位を取ったヴァン・ヘイレンの"Jump"は同年12月だから、少し遅い。

 久しぶりに聴き返した。シングル曲の"Cum On Feel the Noize"は今でもいい曲だと思う。スレイドのカバーだがオリジナルよりもこちらのほうが耳へ馴染む。

 Wikiで経歴を調べたが、かなりくるくるとバンド・メンバーが変わっている。そもそも本盤は逝去したランディ・ローズに捧げられているが、ボーカルのケヴィン・ダブロウも07年に死んでたとは。
 今も一応バンドは活動しているが、オリジナル・メンバーは誰もいない。82年の再結成クワイエット・ライオットのリズム隊、フランキー・バネリ(ds)が残って面目を保っている。
 ボーカルは2017年にアメリカン・アイドルあがりのジェームズ・ダービンに変わったばかりだ。

 少しホラー風味のジャケットとは裏腹に、真夏の昼間が似合うメタルだ。ある意味ヘルシーに盛り上がる。
 ほとんどの曲はダブロウが書いている。自分の歌を生かせる作品を作る才能があった。
 基本的にスケール大きなヘビメタながら、曲ごとに少しづつ楽器のバランスや目立つポイントを変えて一本長にならぬよう気を配ってる。

 アレンジもザクザクとエレキギターが後ろで暴れ、ベースが小気味よく疾走。しばしばキメも入って一本調子にならない。構成が良く練られてる。大ヒットは伊達じゃない。結果的に彼らは一発屋っぽくなってしまったけれど。
 すこしギターの譜割がたどたどしく感じられるのはわざとかな。武骨さがそのへんから滲む。
 アルバムの最後はピアノをイントロのメロウなスロー・テンポで大団円風にまとめるのは、かなりベタだがアルバムの構成としてはやりすぎなほどにキメている。
 
 本盤はシングルしか知らなかった。アルバムで聴くと、爽やかなハーモニーが効果的なLAメタルだと思う。スケール大きくきらびやかに吼えた。重厚さやおどろおどろしさは無い。カラッと明るいな。
 シングルも切られた"Slick Black Cadillac"なんて、ヴァン・ヘイレンの"パナマ"を連想する痛快なロックだった。



Track list
1 Metal Health 5:16
2 Cum On Feel The Noize 4:50
3 Don't Wanna Let You Go 4:42
4 Slick Black Cadillac 4:12
5 Love's A Bitch 4:11
6 Breathless 3:51
7 Run For Cover 3:38
8 Battle Axe 1:38
9 Let's Get Crazy 4:08
10 Thunderbird 4:43

Personnel:
Quiet Riot
Kevin DuBrow - lead vocals
Carlos Cavazo - guitars, backing vocals
Rudy Sarzo - bass, synthesizer
Frankie Banali - drums, backing vocals

Additional personnel
Chuck Wright - bass guitar on Metal Health, Don't Wanna Let You Go
Riot Squad - backing vocals
Tuesday Knight - backing vocals
Spencer Proffer - backing vocals
Donna Slattery - backing vocals
 
Produced by Spencer Proffer

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